「どぞう」を読んだことがありますか?

2018/07/29

日々雑感

「土蔵のある風景」って、我が国の原風景の一つでもありますよね。
蔵の街散策 (Town of storehouses)
蔵の街散策 (Town of storehouses) / cyber0515


蔵はオタカラをはじめ、大切なものを収蔵する場所。だから、かつて成功することを「蔵が建つ」というように、蔵は繁栄の証でもありました。
今も大切に土蔵が残されているところって、そういった場所なんです。そして、子子孫孫、先祖が作った土蔵を大切に守り続けてきました。

毎年行われている日本漆喰協会作品賞でも、数多くの修復された土蔵が入賞しています。

絆の復元 山形土蔵


開運 土井酒造場 土蔵修復


酒蔵「武勇」

日本漆喰協会


さて、そんな土蔵の左官作業風景を、子供にも分かるように書かれた絵本があるのをご存知ですか?


その名も「どぞう」。
かつて左官職人のバイブル「左官教室」などでおなじみの造形作家、むらおかずこさんが描いた絵本。左官職人さんと子供たちのハナシを通じてその技と文化がよくわかります。子どもよりも私たちオトナが読んで楽しい絵本でもありますね。海藻を炊いて漆喰を作る作業など、大人にも楽しめる内容だと思います。


もう一般書店での取り扱いはありませんが、まだ通販で買えるサイトもあるようですから、お子さんと一緒に1冊、いかがでしょうか?

 田舎の本屋さん(一般社団法人 農山漁村文化協会)
  http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=02_490369500X/


左官文化がお蔵入りしないように、現代に生きる私たち、皆で守っていかねばなりませんね。