2018年4月22日日曜日

「手間をかける」美しさ
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お身拭い、煤払いなど、我が国の伝統行事にはお掃除も。

日光東照宮で春の例大祭の前に行われるのが「栗石返し」。
今年は本日、4月22日に開催となります。

東照宮へお参りすると、陽明門をはじめ建物や細工ばかりに目が行きますが
日光東照宮
日光東照宮 / Kentaro Ohno


栗石返しは足元。沢山の石が敷かれていますね。
日光東照宮
日光東照宮 / Richard, enjoy my life!


460万個の石を一つ一つ手で葉や枝を取り払い、春の例大祭にそなえます。

「手間をかける」ことが当たり前であり、それによって出来上がる美しさを知っているからこそ…

 我が国の素晴らしい文化の一つだと思います。

「分かっている」と考えながら、どこかで効率を求めていませんか? 文化財や史跡などで、「はるか昔になぜこんなことができたのか?」と考えることはありませんか?
時間と作業、つまり、手間暇を惜しまず、地道にやれば出来たことなのかもしれません。それが当たり前だった素晴らしさ、感じてみましょう。

2018年4月21日土曜日

スケジュールの調整
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一年中出張でどこかへ行ってますけど、春の連休を前に5月以降のスケジュールの最終調整です。

オシゴトのスケジュール。
出張のスケジュール。
そして何より大切な家族とのスケジュール。


「あ、ちょっとこの日とこの日入れ替え」などと調整するわけですが…こういったとき、どうしてもホテルの予約が取れないことがあるんです。

GWの最中などは仕方のないことですが、全く関係のない平日に、そこそこの大都市でホテルがどこも満室。その多くの原因はドームコンサートだったり、どちらかの学術団体の会議だったり、お祭りだったり(苦) 
Festival Rio Loco
Festival Rio Loco / Maxime Raphael


ま、どこか回避して宿泊するしかないですね。
というわけで、今年も全国飛び回ってまいります。

2018年4月20日金曜日

マイナス分は理事長のお小遣いから
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でんでん協会の決算は3月。
なので毎期、5月末までに申告と納税を済ませねばなりません。

今年は、あとは決算書を印刷すれば終わり。


一番大変な決算書が出来れば、あとは、税務書への申告と、自治体へ法人税の納付です。


納税は国民の義務。
個人の税金の他に、会社には法人税、法人住民税などを払う義務があるわけです。

会社勤めだとついつい総務担当者任せにして、税の仕組みに無関心になってしまいますよね?

でんでん協会は毎年、会計ソフトとにらめっこを続けた後に、何とか出来上がった決算書を持って、税務署と県税事務所と市の税務課を順繰りに回っています。

経理の専門家に依頼するほどのオカネの出入りはありませんし、依頼出来るだけのおカネもありませんから、決算書づくりも申告の手続きも全て代表理事であるワタクシが自ら行っています。

えっちらおっちら協会運営。
ちなみに運営で発生したマイナス分は理事長のお小遣いから出てるんです(涙)

2018年4月19日木曜日

最初の一歩目は?
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全国津々浦々をウロウロしている私ですが…、全国行脚の大先輩。小学生の時に伝記を読んで以来、ワタシが尊敬する人物のお話。

今日は「最初の一歩」の日です。旧暦の閏4月19日、伊能忠敬が、日本全土の実測地図のための測量を始めた日にちなむそうです。

伊能忠敬(いのうただたか)。

Tak1701d/wikipedia

伊能図とも呼ばれる「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」

Hatukanezumi/wikipedia

伊能忠敬がこの地図の為の測量を始めたのが56歳の時。それから没するまでの17年間、ただひたすらに目標に向かって歩み続けた偉業です。

伝記を読んだ読書感想文に「スタートはいつからでも」と書いたことを今でも忘れずにいます。年齢や経験、関係ないのです。スタートはいつも志した時。そして歩み続けることが大切。身をもって示してくれる200年前の偉業です。

というわけで、読みたい本・薦めたい本。

井上ひさしさんの「四千万歩の男」全5巻。伊能忠敬を主人公とした長編歴史小説です。
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2018年4月18日水曜日

木のチカラとランジャタイ
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今日4月18日はお香の日だそうです。最近は宗教上のもののほか、部屋の芳香としてのものなど、色々なお香が売られていますね。


お香には様々なモノがありますが、調べていると必ず出て来るのが…

蘭奢待(らんじゃたい)。

ご存知ですか?
パソコンで「らんじゃたい」と打ってみてください。辞書設定がちゃんとしていればちゃんと変換してくれるんです。日本の歴史に出てくるのがこの蘭奢待。簡単に言えば我が国で最も有名な「香木(こうぼく)」です。


香木とは読んでそのまま、香になる木。白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)などが代表的なモノですね。
蘭奢待ははるか昔から国の宝。だから誰でも利用出来たものではありません。足利義満、足利義教、足利義政、土岐頼武、織田信長、明治天皇など、歴史上の権力者が切り取ったことで知られていますね。

この蘭奢待、奈良の東大寺、正倉院に保管されている有名な香木です。正式な名称は黄熟香(おうじゅくこう)。それを雅名=「風流な呼び名」として蘭奢待と呼んでいるわけです。

しかし、何故「蘭奢待」と?

その種明かしは漢字をよ~く見てみましょう。

蘭奢待

蘭 →東
奢 →大
待 →寺

それぞれの文字にそれぞれ東大寺の文字が隠されています。

雅な名前ですね。



ちなみに「香木」がなぜ出来上がるのか?

動物のフェロモンが元になるものもありますが、多くは植物性。樹木の生きるチカラによるものが多いのです。木の皮や葉や根がそのままお香になるもののほか、樹脂が使われるものもあります。ある種の木が傷ついたり虫に食われたりすると、そのカラダを守るために多量の樹脂を分泌します。その部分が香木として使われているわけです。

「樹脂」はヤニとも呼ばれますね。樹脂の臭いがそのまま芳香となったもの、それが珍重されている香木になるようです。

なぜ、良い臭いになるのかは謎のままのようですが。

夏休みの昆虫採集。クヌギの木に傷をつけると…そこに樹液(樹脂)が分泌されて集まる集まる。カブトムシなどが好む匂いを発することで樹液を吸いに集まるわけです。
カブトムシ(beetle)
カブトムシ(beetle) / kanonn


木のチカラ、私たちが思う以上に凄いモノですね。

2018年4月17日火曜日

アブラが大切
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スーパーなど、食料品を売っているお店で「アブラ」が相変わらず大人気ですね。

どうやらTVの健康情報が火付け役だったようです。
荏胡麻油と亜麻仁油、いずれも店頭ではその効能が大きく書かれています。

でも、荏胡麻油や亜麻仁油、いったいどんな油なのでしょうか?

というのが、今日お話。

このお花の写真。白い花が何の花か答えられる方はほとんど居ないと思います。
Tung Oil Tree {vernicia fordii}
Tung Oil Tree {vernicia fordii} / Drew Avery


「アブラギリ」という木の花なんです。

工芸品などで昔から使われてきた桐油。「桐」という名が付いている通り、木材の桐から採ったものと皆さん思っていませんか?実は油を採るのは、このアブラギリという植物の種から採るのです。
Tung Tree fruits - source for oil
Tung Tree fruits - source for oil / Tatters:)


ちなみに キリはゴマノハグサ目ゴマノハグサ科 アブラギリはトウダイグサ目トウダイグサ科。
まったく違う種類なのです。

コレが我が国でいう「桐の花」ですね。
Empress Tree (Paulownia tomentosa)
Empress Tree (Paulownia tomentosa) / magnolia1000


現在、アブラギリは西日本、そして中国に自生しています。そして現在、国内の桐油の産地は若狭が有名だったのですが、現在流通しているのは安価な中国からの輸入品がほとんどであるようです。

なお、この近年、福井県で桐油の復活を目指した活動が行われています。
<関連記事>
 ●林業ニュース「福井 アブラギリの「桐油」商品化試み」
  http://ringyou-news.blogspot.jp/2009/07/blog-post_1315.html
 ●永平寺町、町の木アブラギリ [3]新燃料や地域活性に、第4章あなたのまちの共生・町編
  http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/tsubasa_again/30935.html



さて、伝統的に使われてきた油の種類を一通り。
菜種油  食用でも有名ですね。
漆喰油には最も多用されています。
桐油 上記の通り、油桐から採った油。
今でも伝統工芸では珍重されていますね。
漆喰では島根や鳥取などを中心に。
荏油
荏胡麻油
荏胡麻の種から採った油。
歴史的には、菜種油が使われるようになるまでは、
この油が食用油だったそうです。
韓国焼肉のお店で葉っぱが出てきますね。
亜麻仁♪亜麻色の長い髪…で知られる亜麻の種から採取したもの。
油絵の具にも使われていますね。
亜麻の茎の繊維は麻製品として使われています。
リネンといったら亜麻のことです。
魚油名前の通り、動物由来の油。
イワシなど、青魚を煮詰めて採っていたそうです。
漁村で多用されていたようです。(ワタシの地元もそうです。)
鯨油クジラから採った油。外国が行っていた捕鯨の目的も油でした。
ペリーさんの黒船来航時に開港させられた表向きの目的も
捕鯨船の給油のためでしたよね?
今ではかなり入手が難しくなっていますが…。

油には酸化して固まりやすいものと、そうでないものがあります。
油紙などに使われてきたのは固まりやすいもの。これを乾性油といいます。
桐油や荏油、亜麻仁油などがそうですね。

被膜となって保護する性能を持たせるためにはこうした種類の油を使う必要があるんです。

そのほか、食品用に胡麻油、綿実油、大豆油、オリーブ油などもありますね。
単に「油」といっても多種多様。ちゃんと用途に合わせた選定が必要だということです。

たとえば、漆喰に使う場合は油の種類によっては混合がしっかりしていないと油ムラが出来て、黄色または茶色っぽいムラが出来ることがあります。

まさに適材適所。
ただし、その材が「伝統素材」として入手しにくくなっていることも事実だと言えます。

2018年4月16日月曜日

日本中には沢山の素晴らしい作品
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職業柄、様々な建築、そして「漆喰」を見る機会をいただいております。
今年もまた、春恒例の、全国の漆喰を見て回る時期になりました。今回はどんな作品に出会えるのでしょうか?…楽しみです。

さて、材料としての漆喰だけでなく、作品としての漆喰。それは壁であり、瓦を留めるものであり、絵画の下地であり…これほど万能な素材、なかなか存在しないと思っています。

それは「和」の伝統であり





「洋」の雰囲気にもしっかりとなじむ。




寺社仏閣だけでなく教会にも。




そして、その「作品」を創るのはすべて左官職人の皆さん。
それは技だけでなく「技巧」ですね。左官さんが塗る漆喰。それはその一つ一つが「作品」なのです。

どうでしょう?
日本中には沢山の素晴らしい作品。観に行きたいと思いませんか?

2018年4月15日日曜日

春のトンネルのお話
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2014年春に完成した、見上げると笑顔になる。そんなお花畑のトンネルのお話。

これまでにも何度か作業の様子から完成までをご紹介しました。
http://blog.denden-kyokai.com/2014/03/blog-post_21.html
http://blog.denden-kyokai.com/2014/03/blog-post_22.html
http://blog.denden-kyokai.com/2014/03/blog-post_23.html



数年経ってもまだまだ、かなりの反響があります。
特にフレスコ画というものに興味を持っていただけることは大変嬉しいですね。

ときおり、訪問先で作業記録としてまとめているパワーポイントのスライドを使って、
ご紹介するたびに喜んでいただいております。

沢山の人たちの想いが込められたお花畑。
そんなお花畑のトンネルの「お話」だけでも、笑顔になってもらえますように。


プロジェクト取り組みの模様は下記リンクから。
http://team-sakura.sakura.ne.jp/nagato-saiki/

2018年4月14日土曜日

白河GOGO
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もうすぐゴールデンウィーク。

せっかくなら、どこかへ!?どこにしようかな~という方に、久しぶりに「白川郷」をご紹介。そうです。あの世界遺産の白川郷です。


合掌造りの村で知られるあの白川郷です。


山奥の奥。行くのがとても大変な場所に思えますよね?

あまり知られていないことなのですが、2008年に待望の東海北陸自動車道が全線開通。
愛知県の一之宮JCTから富山県の小矢部砺波JCTまで。
つまりは名神高速道路から北陸自動車道まで、タテにずど~んと道が出来ているんです。

それで出来たのが白川郷インターチェンジ。高速を降りれば10分もかからずにあの白川郷へたどり着けます。これまでは「山の中」へわざわざ頑張って出向かねばならない感覚でしたが、高速でびゅ~んと世界遺産へ。

喜ぶべきことか、憂うべきか、その議論はさておき、とにかく行きやすくなっているのです。

その時間は、名古屋から高速バスで3時間足らず。

どうでしょうか?
東京から7時前の東海道新幹線に乗れば正午到着。現地で数時間散策しても十分日帰りが出来ます。さらに北陸新幹線で金沢を経由するとグッと早くなりました。東京―金沢間が約2時間30分。 金沢―白川郷バスが1時間15分。


世界遺産、そして伝統構法である合掌造り、茅葺きの民家、田園風景、それらを自分の目で確かめるコト、とても素晴らしいことだと思いませんか?


というわけで白川郷へGO!
素晴らしい景観を味わうことが出来るはずです。


2018年4月13日金曜日

興福寺中金堂 公開は本年10月
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奈良・興福寺で再建中の中金堂。
平成30年10月の落慶となりました。一般参拝は10月20日から。

こんな立派な姿が見られるそうです。
…といっても模型では大きさが想像できませんよね?!


こんな大きさなんです。

写真はちょうど大屋根の下の部分から下屋根の途中までが見えていますね。
柱の太さは人間よりも…と比べようもないくらい大きいものなんです。


2015年に一般公開された頃の様子です。


いよいよ10月公開。楽しみですね。