2018年11月14日水曜日

今年もうまさけの日
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枕詞(まくらことば)というものをご存知ですか?
たしか、中学校の国語の授業で和歌を習った時に出てきたハズです。

たとえば
  • たらちねの 母
  • ひさかたの 光
  • あをによし 奈良
それぞれ、母などの言葉にかかるわけですね。

そして味酒(うまさけ)は三輪にかかる枕詞

絶世の美人であったとされる、額田王(ぬかたのおおきみ)が、
都が近江に遷される際に詠んだ長歌でも知られています。

万葉集(巻一・十七)
味酒 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山のまに い隠るまで 道の隈 い積もるまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放けむ山を 心なく 雲の 隠さふべしや
大神神社 三輪明神
大神神社 三輪明神 / Mixtribe Photo

三輪は奈良県桜井市にある三輪山のこと。
三輪山は山全体が神様として神聖な場所です。

最近ではパワースポットなどという言葉が流行り、一気に注目を集めました。

その三輪山を祀る神社が大神神社(おおみわじんじゃ)。

日本最古の神社。
そしてお酒の神様としても知られています。




そして毎年の今日11月14日、大神神社で「酒まつり」でも知られる
「醸造安全祈願祭」が行われます。

全国から酒造業者さんや杜氏さんが集まり、「うま酒」が出来るよう祈るのです。
(大神神社のホームページ http://www.oomiwa.or.jp/

最後にコレ。なんだかご存知ですか?
伝統素材を伝承していくために

杉玉(すぎたま)、または酒林(さかばやし)などと呼ばれます。
大神神社さんでは毎年11月13日に新しいものへ取り換えられるのだそうです。

全国では造り酒屋さんが、「新酒がはじまりましたよ~」とお知らせするものです。
青々とした杉の葉が茶色く変わっていけば、お酒も熟成し始めた証拠。
毎年、新酒の際に交換されるのだそうです。


しかし、大神神社さんから造り酒屋さんへ贈られる杉玉には、もっと大切な意味があります。
必ず杉玉にこのような手紙が添えられているそうです。
志るしの杉玉
当神社は、古来より杉のお社ともいわれてきました。ご神体山の三輪山は千古斧を入れず、杉木で覆われ、ご神木となっております。三輪大神の神霊の憑依する象徴として、この杉葉で造ったのが「志るしの杉玉」です。杉玉は、「酒ばやし」「三輪ばやし」とも呼ばれますが、酒造りの安全、商売繁昌、子孫繁栄などを祈る「奇す玉(くすだま)」として、神棚や軒先に吊るし、鄭重にお祀りしてご加護をお受け下さい。
三輪明神 大神神社
造り酒屋さんの大切なお守りだったんですね。

お酒をいただく私たちは、今年もうま酒にありつける健康に感謝しつつ、
美味しいお酒の出来上がりを待ちましょうね。

2018年11月13日火曜日

石を焼く
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おもに左官用として使われている石灰は「塩焼き」という、江戸期からの伝統製法で石灰岩を焼くことで作られます。その塩焼きに欠かせないのが、その石灰岩を焼く窯(かま)。


上の写真は下の図の一番上、投入口のもの。

石灰を焼いている会社さんで大きさなどが異なりますが、穴の上にある入口から数メートルほど下で燃焼させながら、3日ほどかけてゆっくりゆっくり焼くんです。


中から吹き上がる煙。
石灰岩が熱分解され、生石灰と二酸化炭素に分かれます。

ただ、絵のようにエントツの上と同じですから、燃えれば燃えるほど二酸化炭素、一酸化炭素などのガスが出て来ます。

コチラは特に窯の調子が良いようで、沢山ケムリが出ている動画です。
こんな時は結構ガスが出ているそうで、撮影する側も気をつけないと大変です。

2018年11月12日月曜日

毎日毎日。
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当でんでん協会に限らず、全国で地道に活動する仲間がいます。
それは北海道から沖縄まで。

特に古民家再生協会を設立し、毎日コツコツと未来のために活動し続ける仲間。
そんな仲間の皆さんは、ワタシと同様、毎日ブログを書き綴り続けているんです。

 ― だって、それが協会設立をした時の「約束」ですから。

だからご覧のとおり、毎日更新されるブログをまとめて見られるサイトを作っています。

題して「全国おともだちの更新情報」 http://pals.denden-kyokai.com/
日本中で活躍する協会の代表者の毎日が見られますよ。



ただし、ココに載っていない協会は
毎日頑張っていないか、頑張っていることを私が知らないか、のドチラかです。

ドッチでしょうね。

2018年11月11日日曜日

守りたいもの
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11月11日の今日は「いただきますの日」。


「いただきま~す」と手を合わせる。
いただきます、ごちそうさま、そして神仏を拝む時にも手を合わせる。
これを「合掌」といいますね。

なので今日はそのオハナシ。

我が国の住宅様式にも「合掌造り」というものがあります。
手を合わせたカタチ。それが合掌造りです。



世界遺産:白川郷などで有名ですが、もともと我が国では多く用いられていた構造なのです。

特に積雪の多い地域では過重に耐えられる強い造りですね。
また、妻壁からの採光により上階では養蚕が行われることも。


いまだ全国には現役の合掌造りの古民家が残されています。

大事に守っていきたい「ニッポンの風景」ですね。

2018年11月10日土曜日

破壊が始まった日
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今日11月10日はこれが破壊され始めた日。

ベルリンの壁@うえのドイツ文化村
ベルリンの壁@うえのドイツ文化村 / noriqnub


1989年11月10日未明、興奮した東西のベルリン市民によって「ベルリンの壁」が壊されはじめました。

この壁。
たった20センチほどの壁が28年間、壊すことが出来なかったんですね。
ベルリンの壁は薄かった(物理的には)
ベルリンの壁は薄かった(物理的には) / kawanet



人々を隔てていた「大きな壁」がどのようなものであったか、それは…

wikipediaでベルリンの壁について またはこういった動画でご覧くださいね。



壁を壊すことになったきっかけは何であれ
初めて壊す、その時の想いはどのようなものだったんでしょうね。

1989年。
その年のクリスマス、レナード・バーンスタインによるまさに歓喜の歌を。

打ち震えるような感動に包まれます。


2018年11月9日金曜日

広報活動
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当協会では、全国各地での活動のほか、多くの方へ理念や活動や面白さを伝えるべく、主にインターネットを用いた広報活動(?)を行っています。

といっても、ホームページやブログ、SNSくらいなのですが…。
久しぶりにその一覧を。

伝統素材伝承支援協会ホームページ



でんでん協会活動日誌



あなたが漆喰を愛してくれますように



のぶヒろぐ ~屁理屈こねずに漆喰こねて~



日々、様々なお知らせを行っていますので、お時間あるときにご覧くださいね。

2018年11月8日木曜日

包丁とは?
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今日は11月8日でいい刃の日。「刃物の日」です。
で、刃物といえば連想されるのが徒然草。

建築関係者に徒然草(つれづれぐさ)というと
第五十五段の「家の作りやうは、夏をむねとすべし。」が
どうしてもアタマによぎることでしょう。

が、今日は別のオハナシです。
徒然草 第二百三十一段
 園の別当入道は、さうなき庖丁者なり。或人の許にて、いみじき鯉を出だしたりければ、皆人、別当入道の庖丁を見ばやと思へども、たやすくうち出でんもいかゞとためらひけるを、別当入道、さる人にて、「この程、百日の鯉を切り侍るを、今日欠き侍るべきにあらず。枉げて申し請けん」とて切られける、いみじくつきづきしく、興ありて人ども思へりけると、或人、北山太政入道殿に語り申されたりければ、「かやうの事、己れはよにうるさく覚ゆるなり。『切りぬべき人なくは、給べ。切らん』と言ひたらんは、なほよかりなん。何条、百日の鯉を切らんぞ」とのたまひたりし、をかしく覚えしと人の語り給ひける、いとをかし。
 大方、振舞ひて興あるよりも、興なくてやすらかなるが、勝りたる事なり。客人の饗応なども、ついでをかしきやうにとりなしたるも、まことによけれども、たゞ、その事となくてとり出でたる、いとよし。人に物を取らせたるも、ついでなくて、「これを奉らん」と云ひたる、まことの志なり。惜しむ由して乞はれんと思ひ、勝負の負けわざにことづけなどしたる、むつかし。
ナントナク意味が分かりましたか?
分からなかった人はコチラでお勉強しましょうね。


さて、ここでカンチガイしやすいのが庖丁の意味。

包丁とはこの刃物のことではなく…

語源をたどってみると、庖は調理場。丁は働く人。という意味なんです。
(庖丁=ホウテイという人名という説もありますが…)

なので、冒頭の「別当入道は双無き包丁者」

包丁者とは料理人という意味ですね。
ですから「二人と居ない料理人」=料理の鉄人ということでしょう(笑)

ちなみに徒然草は「あれこれ飾るよりそのままが良い」というオハナシです。


さて、刃物の日。料理に限らず、様々な場面で刃物は必要ですよね?



物を切る、断つ、削るためには刃物が必要です。

作るだけでなく採る時や獲る時にも刃物。
そうして出来上がったもので暮らしているはずですよ。

せっかくだから、今日は家で包丁でも研ぎませんか?

2018年11月7日水曜日

さあ冬の旅をはじめよう
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今日は立冬。とうとう冬が始まりますね。

この時期になるとやはり沸き立つのが旅心(たびごころ)。
の~んびり、風景に飽きるくらいゆったりと旅をしたいものです。

と、線路を見るたびに軽くため息を…。

実際、一年の大半が出張中の私ですが、お仕事以外の「旅」って…
ここ数年、全くしていません。

それでも旅をしたいのか?と笑われそうですね(笑)

したいんです。
いつものように飛行機や新幹線でビュンビュン飛び回るのではなく…



のんびりと列車に揺られて旅したいものです。

2018年11月6日火曜日

神輿の松?
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♪粋な黒塀、見越しの松に…春日八郎さんの唄で有名な「お富さん」。


情景が目に浮かびますか?
実は「見越しの松」、私は「神輿の松?」って思っていたのです。

正しくは見越し。塀越しなどに見える松の木ですね。

こんなカンジ?
Blackboard Wall / 黒板塀(くろいたべい)
Blackboard Wall / 黒板塀(くろいたべい) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)


それよりも粋な黒塀。漆喰が好きな私はついつい黒漆喰を連想してしまうのですが、本来は板壁がそれにあたるようです。

お富さんの原作は歌舞伎の与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)。
「切られ与三」のほうが有名ですかね。

そしてその塀は板壁。
焼き杉に灰渋や渋炭(柿渋に灰や炭を溶いたもの)が塗られていたのです。


さて、柿渋は名前の通り渋柿から作られます。
柿を絞った液を発酵させ、熟成したもの。
豊富に含まれるタンニンが、塗られたものに防腐効果を与えます。

同じ用途では今ではオイルステインが主流になっちゃいましたね。
その黒は粋(いき)ではないでしょう。

そんな柿渋ですが、近年見直され、国内各地で生産されているようです。
また、「漆喰に柿渋を混ぜる」といった相談をいただいたことがあります。
漆喰は腐るものではないですから、あまり意味がないようです。
ほとんどが漆喰の主成分である消石灰に取り込まれてしまいます。

実験もしましたが、混ぜることによる優位性は…う~ん、どうなんでしょうか?

舞台となった玄冶店(げんやだな)は今の東京都中央区日本橋人形町。
有名な老舗料亭「玄冶店 濱田家」もここにあります。


ミシュラン三ツ星の高級料亭、一度は食べに行ってみたい憧れの店でもあります。
…フジテレビの人気アナ、ミタパンこと三田アナウンサーの実家だそうですね。

2018年11月5日月曜日

いいリンゴの日 2018
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11月5日。
「いいりんごの日」だそうです。


「いいりんご」って何でしょう?

以前お伝えした赤いリンゴの真実(?)をご覧いただくのが分かりやすいかもしれませんね。

 「真っ赤なリンゴ。それはニセモノかもしれない。」
 http://blog.denden-kyokai.com/2014/09/blog-post_17.html

ただ、理解しておきたいのは、みずみずしいリンゴの水分は、果樹が土から吸い上げたものだということ。防虫剤や除草剤などが散布されていれば、それらも少なからず。水がキレイな場所であれば、当然、味も爽やかになるはずです。

リンゴに限らず、一度果樹園を訪ねてみるのも良いのではないでしょうか。