尾張名古屋で城が待つ

2010/10/03

古民家鑑定士

小馬鹿にしたタイトルでスミマセン。

昨日に続き、大切なイベントのお知らせです。

名古屋城。思いつくのは金の鯱ですか?
実は現在、名古屋開府400年を記念して、
焼失した本丸御殿が復元されている真っ最中なのです。
<wikipedia>
伝統素材を伝承していくために
その復元工事中の本丸御殿の玄関が10/16~26の期間だけ
たったその間だけ、その工事の復元過程を公開されるということです。

普段は見学通路からしか見学できない本丸御殿を、建物内部から間近で見ることができます。完成後には見る事のできない玄関内部の柱や桁、梁などの骨組みや壁の下地、床下の様子などが見学できる、最初で最後の機会です。

とのこと。これは見に行かねばなりませんね!?
詳しくは名古屋城本丸御殿のホームページへ。


また、壁には漆喰が使われます。
工事計画が発表された際、国内の左官資材を取り扱う者の間で、
「名古屋城本丸御殿に必要な伝統素材がどうしても見つからない」と
話題が持ちきりになりました。

それは牡蠣灰。文字通り牡蠣を焼いた灰です。
良質な石灰が入手しづらかった昔、貝を焼いた貝灰は
不可欠な建築材料の一つでした。

国内ではごく少量の流通と、それを生産している方。
ただ、もう「牡蠣灰」はないのです。
失われてしまった伝統素材。いつか復元できる日が来るのでしょうか?