明日から高知へ参ります。
10/14に開催される日本漆喰協会の総会と
第5回日本漆喰協会作品賞の表彰式へ出席するためです。
作品賞は今年で5年目。
毎年、レベルの高い作品が応募されていますが
今年は最多応募の上、19作品が入賞しました。
入賞作品は日本漆喰協会のホームページで閲覧できます。
どれも素晴らしい作品ですが、その中でも
伝統資財「古材」が利用されている作品が多いことにも目を惹かれます。
当日は受賞者の設計さん、工務店さん、左官さん、お施主さん…
沢山の方々が会場へいらっしゃいます。
今年は大河の影響もありアツい土佐が更にアツくなりますね。
総会と表彰式の模様は後日お伝えします。
さて、本題です。 土佐と云えば?
坂本龍馬…と云いたいところですが
伝統素材について書かせていただきます。
そう。荒ぶる黒潮と戦い続ける漆喰「土佐漆喰」です。
土佐漆喰といえば中脇先生 。
中脇先生が説明されている内容によれば、
土佐漆喰が出来たのは幕末~明治か?とのこと。
ちょうど坂本龍馬が活躍している時代に作り上げられていたようです。
原料は地灰と呼ばれる塩焼き消石灰とワラ。その2つだけ。
先日の琉球漆喰と似ていますね。
ただ、琉球漆喰は生石灰でした。
原料の仕込みから半年近くかけて造られる、
この伝統素材の魅力はその素材だけではありません。
土佐漆喰は、素晴らしい土佐の技があってこそ。
技巧を尽くされたこの仕上げ。
これこそが土佐漆喰が土佐漆喰と呼ばれる所以でもあると考えます。
豪快かつ繊細。土佐の人々の魅力も同じです。
土佐の伝統は“いごっそう”と“はちきん”。
高知へ行くたびにお会いしているご夫婦もまさにその呼び名に相応しく。
人の心も伝統素材。いまから楽しみにしています。