今日のテーマは「土」。
実はあまり得意ではないのです。
奥が深すぎる上に、地域による多様性に富み過ぎています。
左官職人さんが「良い」とする土。
茶人が「良い」とする土。
野趣に溢れた地元の荒々しい「土」。
もっとも身近にあり、もっとも古くから使われてきた素材の一つ。
だから、もっと知見が固まり胆識に変わるまでは
あまり語るべきではないと考えています。
私にとっては、まだまだ未知の素材ですね。
なので、私の好きな「土」を紹介します。
兵庫県;西宮神社の大練塀。
こいういった土を突き固めた塀を築地塀とも呼びます。
主に版築(はんちく)という工法が使われています。
型枠に何層にも土と石灰を混ぜたものを入れては突き固め、
次第に堅固な土の壁が出来上がります。
自然に晒され風化していくその姿、とても魅力的です。
最後に…好きな理由ですね?
幼いころ生まれ育ったのが、この西宮神社のすぐそばだったのです。