名工の夢

2010/11/12

ブログ

毎年秋に150名が選ばる「現代の名工」。

様々な分野からの名工が選出されている中、
本ブログ以外に運営している「のぶヒろぐ」にて
厚生労働省の発表資料より、「漆喰」に関連する方々を抜粋してご紹介しました。
お名前技能功績の概要
長崎幸三郎 さん業界の指導者であり、特に漆喰彫刻に秀でており、
作品は地元の東金神社の拝殿正面に龍を彫刻し奉納されており、
他の地区の神社、仏閣にも奉納している。
岡田 明廣 さん重要文化財・旧名古屋高等裁判所の左官復元工事を
主任技術者として文化庁の通達どおり復元を果たすなど
卓越した技能を有している。
中島 長次 さん伝統工法に熟練の技を持ち、土壁や漆喰を主材とした
重要文化財の復元工事に卓越した技能を有している。
また、技能検定委員として若手技能者の技能向上と
社会的地位向上に努めている。
越猪 正高 さん古来和風建築の土蔵・人造研出しの技能に優れている。
また、長年にわたり職業技能訓練短大講師とし
若年者の育成指導に努める等、後進の指導・育成を行い
業界の発展向上に寄与している。
山城 富凾 さん長年琉球赤瓦屋根施工に従事し、寺社建築における
瓦葺き作業及び琉球赤瓦屋根の漆喰塗り作業に
卓越した技能を有しており、
世界遺産である首里城関連施設の復元・修復工事にも従事した。

受賞に沸く地元新聞より、各受賞者のインタビューなど
様々な記事が公開されていますが、その中で心に響く記事がありました。

2010-11-12 琉球新報の社説より
「何十年やっても奥が深い。まだまだ引退できないね」。これが瓦一筋60年、「現代の名工」に選ばれた那覇市の山城富凾(とみじょう)さんの言葉である。
 78歳にして現役。屋根の上を軽快に歩き回り、赤瓦の漆喰(しっくい)塗りを滑らかな手つきで仕上げる。
 夢は「赤瓦屋根だけが広がる集落を造ること」。夢が技術を高め続ける秘訣(ひけつ)のようだ。 ~以下略
夢が技術を高め続ける秘訣。
心にじ~んと響く言葉でした。
世間一般によく言われる「目標を持ち続けること」とは違いますね。


赤瓦屋根だけが広がる集落。まさに「夢のような」光景です。
伝統素材を伝承していくために
写真;「首里杜館」(首里城公園のインフォメーション・センター)の模型

琉球新報さんの社説、沖縄の若者たちに向けて発せられた内容ですが
今の自分達に置き換えて読むと、やはり考えさせられるものがあります。

是非、参照してみてください。
  琉球新報さん 2010-11-12 社説