伝統素材の生産者を訪ねる

2010/12/02

伝統素材

いまだ関西出張中です。

本日は久しぶりに師匠と勝手に呼ばせていただいている
伝統素材の生産者の方を訪ねました。

どれだけお時間をいただいても、奥が深すぎる素材の世界。

それらが使われる文化財についての情報交換と
各々の素材についてのレクチャー。

何度お聞きしても新鮮な知識。
お聞きしたことを今度は実験と実践とで、私の知見へと変えていきます。


お会いするたびに必ずお聞きするコトバ。
「修復や復元にあたって、最初にすることは、施工された当時に身を置く事。」


 現代のような製造技術が無い時代。
 現代のような流通が整っていない時代。
 現代のような道具が無い時代。

その頃に、どれだけの時間と「手」を尽くして
素材が作られていったのか?

 目には見えない。
 文献にも残っていない。

そんなモノをつくるコト。

それも伝統を伝承していくことの一つです。

今日も肝に銘じました。