いまだ関西出張中です。
本日は久しぶりに師匠と勝手に呼ばせていただいている
伝統素材の生産者の方を訪ねました。
どれだけお時間をいただいても、奥が深すぎる素材の世界。
それらが使われる文化財についての情報交換と
各々の素材についてのレクチャー。
何度お聞きしても新鮮な知識。
お聞きしたことを今度は実験と実践とで、私の知見へと変えていきます。
お会いするたびに必ずお聞きするコトバ。
「修復や復元にあたって、最初にすることは、施工された当時に身を置く事。」
現代のような製造技術が無い時代。
現代のような流通が整っていない時代。
現代のような道具が無い時代。
その頃に、どれだけの時間と「手」を尽くして
素材が作られていったのか?
目には見えない。
文献にも残っていない。
そんなモノをつくるコト。
それも伝統を伝承していくことの一つです。
今日も肝に銘じました。