でんでん協会 第2回現地講習会

2011/03/09

伝統素材

結構な反響がありました「でんでん協会 現地講習会」。

前回の海藻のりに引き続き、今回の伝統素材は「麻すさ」の製造現場です。

漆喰に欠かせない素材である麻すさ。
その製造者の方のもとに、今回は栃木県古民家再生協会さんをお連れしました。


国内に流通する麻すさの原料は、ほとんどが南京袋。
コーヒー豆や胡椒など、豆類や香辛料の輸入に使われた麻袋です。
これを丁寧に捌き、麻すさに出来ない部分を全て手作業で取り除いています。


一般に壁用に使う麻すさは「さらしすさ」とも呼ばれ、
その名の通り、キレイに漂白されたものです。

が、その作業は根気と時間をたっぷり要する作業。
漂白剤の濃度はカルキ臭いプールの水と変わらないくらい。

それで何度も何度も洗浄を繰り返すことで、
素材を傷めずに品質の高い製品を作ることが出来るのです。
全ての工程で、繊維に混入する不純物を手作業で取り除き
仕上げの毛を起こす工程でも手間暇かけて良い材料を作ろうと
日々努力を重ねておられます。

そして出来上がるのが麻すさ。
自然素材のリサイクルから生まれた、漆喰に欠かせない原材料です。


実は麻すさの歴史はリサイクルの歴史。
南京袋は江戸時代から輸入されていた南京豆の袋。
当然、昔から我が国にあり、麻すさに加工されていたのです。

また、大麻で作られた漁網や蚊帳など、様々な麻製品がリサイクルされ
住まいの壁を造ってきました。

今も昔も循環型の自然素材。
これからも大切に使っていきたいですね。