でんでん協会 春の現場講習

2011/05/14

伝統素材

本日から2日間、でんでん協会としての講習を開催しています。

目的地への道すがら?…伊賀上野城へちょっと寄り道。


この伊賀上野城、上野城の城跡に昭和のアタマに地元議員さんが私財を投じて作ったものです。なので、今のこの城郭は正しくは「伊賀文化産業城」というのが正式名称だそうで…。

有名な高石垣を見下ろすと、大変なもの。
これを積み上げた技術について、現地で少々論じました。



この上野城址にはもう一つの見モノがあります。
それが「俳聖殿」。木造、檜皮葺の伝統建築で昭和初期に建てられたものです。


伊賀出身の松尾芭蕉の生誕300年を祝って、これも伊賀上野城と同じく私財で作られたもので、昨年、国の重要文化財に指定されたばかりの素晴らしい建築物です。

独特のカタチ。何を表しているかわかりますか?
上から順番に笠、顔、蓑と衣服、最下層と柱は足と杖なのだそうです。
そう、松尾芭蕉のいでたち。

年に1日だけ、芭蕉祭の日だけ内部が公開される俳聖殿なのですが…
幸運なことに、なぜだか今日は中まで入れていただけました。

最下層は八角構造。法隆寺さんの夢殿を参考にして作られたとのこと。
しかも、さらなる幸運。撮影を許していただきました。





使われている材も、その木組みも大変素晴らしいもの。

伊賀焼で作られた芭蕉座像の出来栄えにも感心しつつ、それを拝する祠の板材の美しさにもしばしウットリしてしまいました。




しかし…天井中央のこの木組み。どうやって組んでいるのでしょう。
しばし口をぽかーんと開けて見入ってしまいました。

美しい!ですよね?
これこそが伝統構法、伝統素材の魅せる美しさなのです。