背中

2012/01/31

ブログ

きっと多くの方がそうであるように
私はその姿をしっかりと見たことがありませんでした

覚えているのは
たまの休日に横たわる二日酔いの姿か
家族の遠くで汗をかいている姿

気がつけば
自分よりも小さく自分よりも衰えているその姿

いつのまにか
同じ上着を貸し借りするようにもなりました

ともに過ごした最後の5年 その最後のひと月
私は幸運にも見ることが出来たのです

父の背中。

今なら尊敬する人の名に父を書くことができます。




本日 父が半世紀にわたる仕事を終えました。

サラリーマンであり営業であった父
幼いころ、休日以外はほぼ出張で、その姿を見ることはありませんでした。

幸運にも同じ職場に居合わせた私は「最後の挨拶」に付き添い
父の背中を見送る多くの「お客様」の姿を見ることが出来ました。

それは家族のだれも そして社員のだれも
見ることが出来なかった 「人間の真価」

父を褒めてくれるのは誰でもない お客様だったのです。

父を 息子として最も誇りに思ったのは 引退していく姿でした。

親父、お疲れさんでした。
今夜は街のどこかのスナックで独り、打ち上げしています。