いつのまにか暦(こよみ)では春なんです。
地域によっては菜の花が咲き始めたようですよ。
菜の花畑。初春のイメージが強いですね。歌では「朧月夜」。
近年ではマライア・キャリーが唄ったことも話題になりました。
さて、この菜の花。
何のために栽培されているかご存知ですか?
キレイですね。花として?
辛子和え美味しいですよね。食用として?
菜の花の別名、「アブラナ」と言います。
名前の通り、油を採るための植物なのです。
菜種油(なたねあぶら)のナタネは、ナの花のタネ。
食用として最も用いられている植物油のひとつです。我が国では弥生時代くらいから栽培され、油として使われ始めたのは江戸時代。
灯火に用いられ始めたのが主流でしょうね。ただし、今我々が目にするものはほとんどが明治時代に入ってきたセイヨウアブラナなのだそうです。西日本を中心に、漆喰に油を練り込むという技法があります。
漆喰は水を吸う素材。壁や屋根に塗られた漆喰に少しでも防水効果を持たせるために油が練り込まれているわけですが…防水の効果はあまり期待できません。
…その話はまた後日。