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震災によって発生した「災害廃棄物」という言葉、重たく受け止めるものがあります。
建築の「築」の文字…
竹と土と瓦と木の組み合わせで出来ているといったハナシはご存知ですか?
もともと我が国の建築は
身近にある簡単に手に入る素材を使って建てられていたものなのです。
だからこそ再利用か可能で、廃棄しても環境負荷の少ない素材だらけ。
あまり好ましいコトバではありませんが「がれきの山」。
震災報道で目にしましたね?!
このガレキ…瓦礫と書くんです。
もともとのがれきの意味は「砕けた瓦や小石」。
家を解体して最後に残ったものを表した言葉です。
あとのモノは再利用、再資源化されていたわけです。
さて、ここで…3Rはご存知ですね?
Reduce リデュース:減らす
Reuse リユース:繰り返し使う
Recycle リサイクル:再資源化
だからこそゴミ分別も細かく分けるんですよね?
大切なのは極力ゴミを出さないこと。
発生を抑制するReduceが最重要課題だといわれています。
しかしここで、さらに加えてもう一つのR。
Replace リプレイス:ありふれたものを使う。
希少なものに頼ってはいけないんです。
代わりのモノがある、ありふれたモノでなければ。
…それを加えて「4R」!!
我が国の建築物はもともとそういったモノだったわけですね。
木、竹、石、土、ワラ、茅…ありふれたモノ(R)で、
なおかつ3Rのいずれにも当てはまる素材。地産地消なんぞ当たり前なんです。
もっと古ければさらに(笑)
4R、とても大切なことではないでしょうか?
その考えを提唱したのが2007年の「石垣島宣言」。その抜粋を紹介します。
石垣島宣言 (2007.11.01 ISSEM2007)
材料はこれまで人類社会の発展に貢献してきました。しかし、その一方で大量生産・消費・廃棄を通じて環境負荷を増やしてきたことも指摘されています。
現在、人類活動の更なる発展を求めて材料への要求が一層高まってきています。そのために、材料に係わる資源リスク*も急速に増大しようとしています。
そこで、材料を持続可能な社会の構築に役立てることを目指す私たちは、資源利用に関する以下の3原則の重要性を再確認します。
資源利用の3つの原則
- 資源を枯渇させない
- 環境リスクを増やさない
- 地域的世代的公正に配慮する
また私たちは、材料を利用し使用する全ての人々に、この原則に則った以下の4つの実践を呼びかけ、私たち自身も、これらを具現化する材料技術を開発していく決意を表明します。
資源利用の4つの実践
- 使わずにすむものは使わない(Reduce)
- 丁寧に使う(Reuse)
- 何度も使う(Recycle)
- ありふれたものを使う(Replace)
* :資源リスク=資源の供給リスク+資源の利用にともなう環境リスク
資源利用の3原則と、3Rを越えた4R、とても大切なコトです。