古民家鑑定士として建物の良し悪しを判断するポイントの一つに
「ひかり付け」を見ることがあります。
ひかり付けとは、建物の土台として支える部分を
礎石(そせき)の凹凸に合わせて加工すること。
この部分です。
礎石は字のごとく、礎(いしづえ)となる石。
その上に建物は建てられていきますから、
隙間どころか傾きさえ、あってはならないものです。
そんな加工の様子、見たいですよね?
そんな方は迷わず、名古屋城本丸御殿ホームページへ。
「本丸御殿動画ギャラリー」というコーナーに
その作業の様子も含め様々な作業風景が公開されています。
文字を読むより、その様子を見た方がしっかりと分かる。
知識より見識ですよね?!
また、礎石と云えばこんなものも。
ずらっと並んだ礎石。
奈良の興福寺さんでの写真です。
以前にもご紹介した通り、興福寺さん、平成30年落慶の予定で中金堂を再建している真っ最中です。
この礎石の上に建ち並ぶ柱を想像するだけでも…ゾクゾクしますよ(笑)