伝統と現代のチガイ

2012/12/21

日々雑感

年末の挨拶まわりが一通り終わりました。
出張の予定、あとは年末ミーティングを残すのみです。


今年も全国でオハナシさせていただきましたね。

あくまで私見ですが…
伝統的な建築物と現代の建築物との大きな違いは、「塗ったモノ」に期待される性能であると考えています。前者に比べ、後者の方が建物の保護機能に大きく影響しているんです。
現代の建築物では瓦、外壁、床など、必ず何かが塗られていますよね?
これらに塗られているものが傷むことで、それらが守っていた建築物が急速に劣化し始めるのです。

ワタシの得意分野は「建築仕上材」について。
だから、今年は実践的な内容についてもお話するように努めました。
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伝統素材、左官材料のオハナシのほかに、塗装、防水、リフォーム業者のカラクリ、大規模改修工事についてなどなどを一通りお話させていただきました。

漆喰にしろ、塗料にしろ、いかなる工事にしろ、お客様が望むのは「商品説明」ではなく、「中身の説明」ですよね?! 

ほとんどの建築関係の営業さんは、メーカーから聞いた「商品説明」の受け売りしか出来ません。それではお客様からの信用は獲得できませんよね…。 

伝統素材のオハナシを中心に、色々なウラ話を全国各地で。


出来れば漆喰だけについて、しっかりと語る機会が嬉しいのですが、外装材や劣化メカニズムなどについて知っていただくことで、古民家と現代の住宅の違いや、漆喰と現代の建材との違いをわかりやすく理解いただけるようになるでしょう。

皆様の「支援」が当協会のつとめ。
ますます皆様のお役に立てるように頑張ってまいります。