北関東と石灰とおまんじゅうと

2013/02/24

伝統素材

フズリナってご存知ですか?
石灰が太古の生物の化石であることは以前にもオハナシしましたが、そのころの原生動物(有孔虫)の一つです。それが石灰にウジャっと集まって化石状態で見つかることがよくあります。

こんなカンジに。


本日は北関東へ。時間さえあれば立ち寄りたかったのが栃木県佐野市。
フズリナの名をとった銘菓「葛生ふずりな」そして「味噌まんじゅう」で有名な新井屋さんに、お買い物に行きたかったのですが…。時間の関係で、今回はあきらめました。

以前にもご紹介した佐野本町店。その建物のご紹介を久しぶりに。

思わず「おおおおっ」と声の出る見世蔵です。








素晴らしい。素晴らしすぎる、まさに古民家です。
五棟?がくっ付いているところも商店らしいですね。しっかり塗られた黒漆喰が色褪せ、とても重厚な雰囲気を醸し出していますね。漆喰はこうでなきゃ。ペンキと違って「味」が出るのが良いところなのです。

建物は外からだけでなく中も観なきゃ…というよりお買い物も大切です。

で、中に入っても「おおおおおおおおっ」と。
イイでしょ?お買い物を忘れそうなくらい。

ワタシもお買い物に行った際には、お店の方へ写真と掲載のお許しを得て、ばしばし写真を撮らせていただきました。












建物は明治のころ…とお店の方もおっしゃってましたが、新井屋さんのサイトを見たら明治10年くらいの見世蔵だったと書かれてあります。
しっかり直して使えるのが伝統構法のよいところ。「傾いていたところも持ち上げなおして…」とお店の方も嬉しそうでした。何よりも、様々な伝統資財が組み合わされてとても良い雰囲気の店舗に。

「美味い」と知っているお菓子が、もっと美味しそうに感ぜられます。
イイです。

漆喰と古民家と美味いもの。ワタシが好きなものが3つ揃った素敵なお店です。
で、お菓子のオススメは?と訊かれそうですね。
ワタシの一押しは「新井屋の味噌まんじゅう」。ホントに美味いですよ~。