一昨年、試みとして行ったのが「でんでん協会現地講習」。
ふと、新年度に企画してみようかと考えています。
以前開催したのは、伝統素材の製造現場訪問。
記念すべき第1回目は海藻のりでした。
全国的にも希少な、粉末海藻のりの製造の様子。
この伝統素材製造者の方々の努力で、漆喰や染物を作ることが出来るのです。
ご参加いただいた方々からは
「こんなに奥深いものとは知らなかった」
「素材作りの苦労を知った」
と好感触でした。
その後の反響も良く、引き続き開催したのが左官材料には欠かせない「すさ」の製造現場の訪問です。
訪問した製造現場で使用されている原料は、ほとんどが南京袋。
南京袋といえば、コーヒー豆や胡椒など、豆類や香辛料の輸入に使われた麻袋です。
これを丁寧に捌き、麻すさに出来ない部分を全て手作業で取り除いています。
一般に壁用に使う麻すさは「さらしすさ」とも呼ばれ、その名の通り、キレイに漂白されたものです。
素材を傷めずに品質の高い製品を作ること、とても難しい作業です。
そして出来上がるのが「すさ」。