「甲子園」の甲子ってナニ?

2013/06/27

日々雑感

ふと今日の日めくりカレンダーに目をやると…「甲子」。
いったいなんの意味があるのでしょうか?


「甲子」を「きのえね」と読める方、なかなかいらっしゃらないようですね。
実は私たちの文化に様々な影響を与えている干支(えと)の一つなんです。

では、干支(えと)って??

「ネズミ・ウシ・トラ・ウサギ…イノシシでしょ?!」という方、半分くらい正解です。
それは十二支(じゅうにし)ですね。干支の「支」にあたる部分。

正しくは十干十二支(じっかんじゅうにし)。

「十干」は五行の木火土金水と陰陽の兄(陽)、弟(陰)が組み合わされたもの。
十干 音読み 訓読み 意味
甲 こう きのえ 木の兄
乙 おつ きのと 木の弟
丙 へい ひのえ 火の兄
丁 てい ひのと 火の弟
戊 ぼ つちのえ 土の兄
己 き つちのと 土の弟
庚 こう かのえ 金の兄
辛 しん かのと 金の弟
壬 じん みずのえ 水の兄
癸 き みずのと 水の弟

さらに十二支はご存知のこの12の区分け。
十二支 音読み 訓読み 動物
子 し ね ねずみ
丑 ちゅう うし 牛
寅 いん とら 虎
卯 ぼう う うさぎ
辰 しん たつ 龍
巳 し み へび
午 ご うま 馬
未 び ひつじ 羊
申 しん さる 猿
酉 ゆう とり 鳥
戌 じゅつ いぬ 犬
亥 がい い イノシシ

この十干と十二支を組み合わせたものが干支(えと)なんです。
だから「甲子」は「きのえ」と「ね」の組み合わせで「きのえね」と読まれているのです。

試しに組み合わせを並べてみましょう。
順番 十干 十二支 干支(えと) よみ
1 甲 子 甲子 きのえね
2 乙 丑 乙丑 きのとうし
3 丙 寅 丙寅 ひのえとら
4 丁 卯 丁卯 ひのとう
5 戊 辰 戊辰 つちのえたつ
6 己 巳 己巳 つちのとみ
7 庚 午 庚午 かのえうま
8 辛 未 辛未 かのとひつじ
9 壬 申 壬申 みずのえさる
10 癸 酉 癸酉 みずのととり
11 甲(2順目) 戌 甲戌 きのえいぬ
12 乙 亥 乙亥 きのとい
13 丙 子(2順目) 丙子 ひのえね
14 丁 丑 丁丑 ひのとうし
15 戊 寅 戊寅 つちのえとら





59 壬 戌 壬戌 みずのえいぬ
60 癸 亥 癸亥 みずのとい
61 甲 子 甲子(2順目) きのえね

さらに、それぞれ一番目と一番目から組み合わせていくと、甲子から始まって癸亥で一周しますね。ちょうど60でコヨミがもどるんです。

コヨミがもどる =「還暦」ということです。
60歳で生まれた歳の干支に戻るから還暦。これは十干十二支を知らないと分からないオハナシですね。

さらにこの干支、「年」だけでなく月や日、時間、角度や方位など様々なところで使われてきたんです。

辛亥革命は1911年の干支が辛亥。同様に戊辰戦争、壬申の乱などもその年の干支によるもの。

トラが大好きな野球ファンの聖地、甲子園球場は1924年の甲子の年に造られたから。
…寅年じゃないんですね(笑)


庚申の日は帝釈天の縁日。弁天様は己巳の日に。

大陸から伝わり、長く長く我が国で使われてきた「伝統」ですから、日頃は使うことがないにしても「知っておきたい」オハナシの一つです。

さて、そんな甲子の日の今日は…大黒様のお祭りの日ですよ。