古民家と 土佐三白と

2013/10/30

伝統素材

以前訪問した古民家のオハナシです。
「10年ほど前に愛媛から高知へ移築再生された」という古民家にお邪魔させてもらいました。



受けた印象は実に素敵な「暮らしてみたい!」古民家です。

移築ですから、新しい木材を使って作り直すのではなく、出来るだけ元々の木材を残しながら、地元の木と合わせて組み直しています。

さらにこんなポイントも。壁の漆喰…ムラが分かりますか?黄色い土佐漆喰の色がまだ残っているんです。10年という時間をかけてもなお、白くなっていく最中ですね。

障子に使っているのは…白すぎないしっかりとした上質な和紙。「土佐和紙」でしょうか?越前和紙(えちぜんわし)、美濃紙(みのがみ)と並ぶ三大和紙の一つです。

愛媛から高知へ大切に移された住まい。そこには地元の大切な素材、「土佐三白」がふんだんに使われていました。かつての土佐を代表する産物は石灰と紙と檜の三つだったのだそうです。

地元のタカラ、ニッポンのタカラを大切に守っていくためには「伝統素材」がかけがえのないモノだということが良くわかりますよね。

でんでん協会の役割は、その素材のお手伝いをすること。
これからも頑張って参ります。