空き家でなおかつ賃貸されていない物件。それらを2012年2月12日より、勝手に「放置民家」と呼び始め、色々と考えさせられました。
当時、ワタシが役員を務めていたグリーン建築推進協議会の活動として「古民家 民家 無償貸与」そしてそのマッチング活動というものが行われていたのですが(2012年8月に終了)、その中で様々な疑問や驚きが湧いてきたことを今回も振り返るところから始まります。
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「古民家 民家 無償貸与」マッチング活動(2011.03~2012.08で終了)
私たちグリーン建築推進協議会は全国会員の協力によって、東日本大震災で被災された方へ無償住宅を支援するプロジェクトを継続しています。
全国から寄せられる厚意。
空き民家のオーナー様から一定期間住まいを無償で貸与いただけるお声をいただき、
それを紹介しております。
お困りの方の為に家主様がタダで貸していただける住まい。
貸していただける住まいは、
各地の古民家鑑定士がボランティアで安全確認のために無償で鑑定を行っています。
その鑑定により安全が確認されたところでインターネットサイト「民家ねっと」に
確認済みのリストアップを行っています。
民家ねっとhttp://shien.kominka.net/
全国へ呼び掛けた私たちも驚くほどの物件数。そしてそれは北海道から九州までの全国から。
お借りになりたい物件の相談をご希望される方は
フリーダイヤル0120-****
または民家ねっとhttp://shien.kominka.net/でご覧になった物件の
担当ボランティアへ直接お電話下さい。
オーナー様とのお引き合わせを致します。(現在は行われておりません)
私たちは斡旋業者ではありません。
本件は無償で貸していただけるオーナーさまと避難住宅を探していらっしゃる被災者の方をマッチングすることが目的。全て無償で行っております。
また、住まいを無償で貸していただけるオーナー様につきましても、同様に民家ねっとにてお申し出いただけますようお願い申し上げます。皆様の御厚意で多くの笑顔が生まれます。
<2012年当時の私の考え>
実際、このマッチング活動を通してグリーン建築推進協議会には、全国から多くのご相談が寄せられました。古民家鑑定士による無償安全確認が行われ、安全とされて貸与の対象となったものだけでも数百件。
…罹災された方へ無償で貸して下さる空き家を所有している方々が、我々の予想をはるかに超える国内には数多くいらっしゃったのです。そして、その住まいの多くは不動産屋さんを通じて流通する「賃貸物件」でないものが多く含まれていました。
空き家が各地に。ご紹介した「無償貸与」でなくとも、「もったいない」オハナシでした。
しかし…何故、空き家のままだったのでしょうか?
それが現在全国で問題になっている空き家問題にも繋がっていることは間違いないでしょう。
で、実際に自分の住まいを探し始めたのが2012年。
すると、「貸されていない家」のいろいろな事情が見えてきたのです。
- 田舎には不動産屋さんが無い。
- 貸しても大した家賃は取れない。
- そこそこの家賃にすると借り手がいない。
- なぜだか、貸したくない。
で、田舎ならではの事情に対して打ち出されたのが「空き家バンク制度」。
これがまた…というお話がまた次回。