放置民家と引っ越し先 第6話

2014/02/21

放置民家

ほったらかしの空き家に住もう!というのがテーマの「放置民家」。

繰り返して申し上げますが…
「賃貸物件として流通していない空き家」を「放置民家」と私が勝手に呼び始めたわけです。

ご紹介してきた「これまでのお話」の中で探してきたあげく、写真の家をお借りして住んでいます(笑)

けっこう新しい住まいに見えますが、築年数からいえば古民家のはずなんですが大改装。…古い部分が残ってないですね。
と、いうわけで今回も以前の私のブログを振り返ります。


実際に何軒もの物件を見に行きました。

コチラは築後半世紀以上経った住まいをキレイに改築してバリアフリー化まで行っています。とりあえず家具がたくさんありますが…空き家。


改装も、時流に合わせてオール電化。


まだまだ新しく見えますよね。

それでも人が住まないまま1~2年でも放っておけば簡単に朽ちてしまうのが「住まい」なんです。

 もったいない。素直にそう思えます。

さて、何故物件が流通しないのか…?
いろいろと調べたり見聞きしたり、考えをめぐらせたりしましたが、結局のところ、放置されているのは「積極的に貸したい」と考えられていない物件なんです。

だから、聞かれれば「あるよ」と答えるものの、簡単には貸されていない。
貸すにしても「知らない相手」には貸したくない。そんな物件が多いようです。


「住んでいない家があるから貸す。」
そんな単純なことが出来ない原因は他にもいくつか考えられますが、「貸したくない」という気持ちが邪魔しているように思えます。

貸す家は貸すために建てた家。空き家があるけど、これは家族のために建てた家だから…という感覚がどこかにあるのは日本人ならではの感覚なのでしょう。

長持ちするように作られた住まいをこまめに手入れしながら住む…という文化が失われた現代、大家さんも入れ物となるマンションやアパートなどを建てて、あとは管理会社に任せるという資産運用としてのパターンがあまりにも当たり前になっていること。それも問題ですね。