エネルギーを考えるなら、「ハーマン・デイリーの3原則」をおさらいしましょうね。

2014/04/28

日々雑感

古民家鑑定士や伝統資財施工士の資格取得に向けて学ばれた方は
必ず覚えておくべきこととして習得しているはずなのですが…

ハーマン・デイリーの3原則、ご存知ですか?
持続可能な社会にするためには
  1. 再生可能な資源の消費ペースは、その再生ペースを上回ってはならない。

  2. 再生不可能な資源の消費ペースは、それに代わりうる持続可能な再生可能資源が開発されるペースを上回ってはならない。

  3. 汚染物質の排出量は、環境の吸収能力を上回ってはならない。
と、いうものです。


1については良く理解できますね?
 消費が供給を上回らないようにしましょうということです。

3もよく分かるはずです。
 自然が浄化してくれる以上に汚してはならない。

では2は??
「それに代わりうる持続可能な再生可能資源が開発されるペース」
…代わりうるモノが無いままに使い切ってしまいかねないのが現実です。

石油や石炭などの化石燃料を使い切らないうちに他のエネルギー…
原子力は現状、決して代わりうるモノにはなっていないわけです。ところが、私たちは我慢できません。あればあるだけ使う。

今年の夏も電力不足が予想されていますね。
公共機関は…暑いんでしょうね。


それでも、このままでは
デイリーの3原則による持続可能な社会の実現は難しいようです。

文化を伝え、よりよい環境を残す。
そしてその理念も残していかねばなりませんね。