伊賀。忍法以外にも魅力があるんですよ。

2014/05/14

日々雑感

全国に観光名所がありますが、関西と言えばつい奈良京都。
たまには三重はいかがでしょうか?

というわけで…伊賀上野城へちょっと寄り道のシミュレーション。


この伊賀上野城、上野城の城跡に昭和のアタマに地元議員さんが私財を投じて作ったものです。なので、今のこの城郭は正しくは「伊賀文化産業城」というのが正式名称だそうで…。

有名な高石垣を見下ろすと、大変なもの。これを積み上げた技術、ちょっとやそっとでは想像がつきませんね。


この上野城址にはもう一つの見モノがあります。
それが「俳聖殿」。

木造、檜皮葺の伝統建築で昭和初期に建てられたものです。


伊賀出身の松尾芭蕉の生誕300年を祝って、これも伊賀上野城と同じく私財で作られたもので、国の重要文化財に指定された素晴らしい建築物です。

独特のカタチ。何を表しているかわかりますか?

上から順番に笠、顔、蓑と衣服、最下層と柱は足と杖なのだそうです。そう、松尾芭蕉のいでたち。年に1日だけ、芭蕉祭の日だけ内部が公開される俳聖殿です。

最下層は八角構造。法隆寺さんの夢殿を参考にして作られたとのこと。




使われている材も、その木組みも大変素晴らしいもの。

伊賀焼で作られた芭蕉座像にも、それを拝する祠の板材の美しさにも、木組みにも、しばしウットリしますね。