「伝統製法」「伝統素材」と聞くと我慢できなくなるので

2014/07/16

伝統素材

我がふるさと大分県。
夏をむかえ、最近、何かと話題なのが長洲(ながす)そうめん。

海に面した長洲。
地元の小麦で、伝統製法。海風と太陽にさらされて造られるんだそうです。

そうめんのメジャー、小豆島、島原などと同じ条件が揃っているわけですね。
恥ずかしながら、大分県内で麺の産地があったことを初めて知りました。

もう一ランク上の方が美味い?そうですね。

さらに初めてのお話が「海老つゆ」
昆布ダシ、しいたけダシ、カツオだし、アゴだし…色々なダシがありますが、海老のダシつゆというのは珍しいのではないでしょうか?

こちらも長洲の特産。
赤海老の干しエビなのですが、地元では「勝ちえび」と呼ばれています。
宇佐神宮参拝の縁起物としてお土産にもなっていますね。

干されてうま味の増した海老からとったダシ醤油。
麺といっしょに啜り込むと、じんわり海老の風味が広がります。


と、食べ物のオハナシだけで終わるつもりはありません(笑)

ちゃんと地域の産物から、伝統素材がわかるんです。

  •  麺類があるということは、麦わらやフスマがあるということ。
  •  海老がたくさん取れるということは、海藻が豊かに茂る海があるということ。

実際、この長洲の面した周防灘沿岸から国東半島にかけては、かつてフノリの一大産地でした。
フノリは伝統工芸や左官に欠かせない海藻のり。

…ほら、ただ食べているだけじゃないでしょう?(笑)