塩の日。 塩が無いと日本の塗り壁文化が消滅する…というお話。

2015/01/11

伝統素材

今日は塩の日。

その由来は有名なお話ですね。

 「敵に塩をおくる」

戦国武将上杉謙信がライバル武田信玄の窮状に対して
塩を送ったという故事が永禄11年1月11日だったことからだそうです。


塩=塩分はヒトが生きていくために必要なものなのですが…
岩塩などが採れない我が国では海の水からつくっていたんです。

史実では山国である甲斐の国へ越後の塩が送られたわけですね。


さて、ヒトと同様に塩が不可欠なものが塩焼き灰

我が国の伝統技法で作られる塩焼き灰は、
写真のような竪窯に石灰岩と燃料とを交互に投入しながら
塩を加えることで焼いていきます。

そして、出来上がった石灰は左官用に最適なものとして使われてきたんです。

つまり、塩を加えた石灰があるからこそ、我が国伝統の漆喰を作ることが出来るんです。


ちなみに塩が石灰にどのような影響を及ぼすのかは…
凄く長くなるので、でんでんセミナーなどでご質問くださいね。

とにもかくにも大切な塩。というオハナシでした。