私の住む大分の海はゆったりした春の瀬戸内海の内海。
ある早春の日の海は波も穏やかで、日差しもポカポカ。
ちょっと冷たい海風がかえって心地よいくらい…。
と、海だけを見ていてはダメですね(笑)
足もとをよく見てみましょう。
海藻が良く茂っています。
じつはコレ、全部「フノリ」。
大分県の国東半島は昔からフノリが採れることで知られています。
フノリは食用だけでなく
着物の糊付け、染色、工芸糊、そして左官材料にも用いられる伝統素材。
しかもかなり高価な海藻です。
この早春にヒジキ漁とともに採られるフノリが上物なんです。
「採られずにけっこう残ってるな~」と見回すと「禁漁区」の看板。
…採ってはいけないエリアでした。
伝統素材の原料がいつまでも残されて行くように。
この海もキレイなままで残していかねばなりませんね。