漆喰は無機100%無機だから傷みません。
お城や寺社のように何百年も持ちます。
…何度も言いますが、だまされてはいけません(苦)
有機物というのは分かりやすく言うと、燃やすと灰になるもの。
紙や木、樹脂などは燃やせば灰(炭素)になりますね?
だから有機物。麻すさや海藻も有機物。化学繊維や合成樹脂も有機物です。
正統な漆喰が無機であるはずがありません。
では無機であれば傷まない?
昔から使われてきた建築材料でいえば、銅や鉄は無機物です。
それらは錆びますよね?酸化して劣化してしまうものもあるのです。
「無機神話」は10年程前にペンキの業界で横行した「セラミック」に象徴されます。多数のメーカーとリフォーム塗装業者が、訴えられることになったわけです。
大体、現場で使う塗料で無機だけというのもありえない話です。セラミックというからには焼き物のように高温で焼かねばならないですよね? 一時は「セラミック=インチキ」という話まで出たくらいです。
お城や寺社が何百年も長持ちするのはなぜ?
ちゃんとメンテナンスしているからです。
日々のメンテナンス、いわゆる営繕を行う方々。そして数十年に1回の大規模な改修。 その繰り返しによって、今も素晴らしい姿を保ち続けているわけです。
日本の建築技術の素晴らしさは「壊れない」「傷まない」ではなく 「壊れたり、傷んだりしても容易に直せる」ことにあります。西洋の建物だとそうはいきませんよね?石造りやレンガ造りの建物、傷みにくい代わりに直すのも大変。
柱や梁、壁土などは再利用。他のものもほとんどがリサイクルされて使われていたのが、美しい日本の建築の歴史です。
最後に、漆喰は無機か有機か?
現代風にいえば「ハイブリッド素材」ということになるんでしょうかね?!