殺すための技術。 生きる楽しみを創る伝統技術。

2015/07/17

日々雑感

先日の堺のお勉強からもう少し。



堺で発達した鉄砲を造る技術。

その中でも大切なポイントとなるのは銃身を作る技術でした。

それは「パイプ」と「ねじを切る」技術の結晶なんです。
丈夫なパイプと、正確でしっかり鍛造された強いネジ。

でも人を殺すための技術だったんです。
その技術を平和に使い始め、花開いたのは明治に入ってからのこと。


それが「自転車」なんです。
堺では外国から輸入された自転車を修理しつつ、やがて生産を開始。

堺は国内の自転車の半分以上を製造する街へと変貌しました。


と、いうわけで国内でも珍しい「自転車博物館」が堺市にはあります。


自転車の元祖といわれる発明品から


産業革命のイギリスで大量生産されたもの。


様々な世界中の歴史ある自転車が展示されています。


見たことある!というものも。


懐かしい自転車まで。
材木店さんの運搬用自転車。これで配達してたのでしょうか?


そしてこの博物館では自転車で環境問題に触れています。
「自転車にのって環境を守ろう」との提案。

ラーメン1杯でどれだけ走れるか?(ラーメン1杯を約800kcalとして)

  • 歩行者(60kg) 17.7km
  • 自転車(80kg) 66.6km
  • 乗用車(2t)   500m
  • ヘリコプター(6t) 35m
  • ジェット機(100t) 13m

必要となるカロリー(熱量)からの計算、とても面白いですね。
これにさらにCO2排出量を加えてみましょう。

人間1名を1km運ぶ際に排出されるCO2(NAVITIME
  • 自動車 173g
  • 航空機 111g
  • 鉄 道  19g
  • 徒歩・自転車 0g
ということは、エネルギーを最も使わず、
環境負荷が少ない移動手段は自転車ということになります。

確かに。子供のころ、体力の続く限り、どこまでも行ける気がしてましたね。