しばらく日光には行けない。その理由とは

2017/02/12

日々雑感

全国を歴訪するワタクシですが、この時期から夏まで、どうしても近寄れない場所があります。

それが「日光」。

仕事の要件が少ないのもありますが、それ以外にもっと重大な理由があるんです。

日光といえば

日光と云えば? 日光東照宮、中禅寺湖、華厳の滝、日光ゆば、たまり漬け…そして日光杉。

日光 / e_s_jp

日光の杉は、徳川家による造営の際に約20万本が植えられ、現在の日光杉並木が造られていったわけですが、それを中心としてさらに多くの杉が植えられ、日光の樹といえば「杉」となったわけです。

ちなみに今の時期で「杉」。あまりにも危険すぎます。

ワタシの同志も数多くいらっしゃるのではないでしょうか?

スギ花粉症。
花粉…
花粉… / tsuda

実は日光が発祥といわれています。
1960年代に初めてスギ花粉症の症例が認められたのが日光。

ただ、杉が多いから花粉症になりやすいわけではないことは、様々なメディアで知られていますね。

工場や車の排気ガスによる大気汚染 欧米化した食生活 ストレスなどの多い生活環境。スギ花粉症は国際的にも、発展していない国では起きていないそうです。やはり、私たちの現在の生活があるべき姿ではないということでしょうか?

もう一つ、大きな原因は戦後に行われた杉の拡大造林。昭和30年代に多く植えられた杉が成長し、40年ほどで成木となり花粉をばらまき始めるわけです。だから流行り始めたのが近年なわけで…と云いたいところですがさらにもう一つ。

林業の低迷による手入れ不足も大きな原因だそうですね。

枝打ちもせず伸び放題の杉林が放置されている現在。我が国は森林率7割という世界で2番目の森林国でありながら自給率は2割程度。安い外材を使い、国内の森林資源はほったらかし。花粉症はそれが招いた病気なのかもしれません。