しつこいようですが「放置民家」とは、賃貸物件としてどころか、持ち主にも、家族にもほったらかしにされている空き家を、私が勝手にそう呼んでいるだけのところからスタートです。
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誰も住もうとしない住まい。勿体ないですよね。
放置民家は「古民家」のイメージが強いのでしょうが…それだけではありません。
街のはずれにも街の中にも、ポツンとごく普通の家が空き家で存在していますね。
合掌造り@利賀 (トタンかぶせ) / tsuda
築年もそう何十年も経っていない、ごくごく普通の在来工法の住まいが、いつの間にか空き家になり廃屋になり、ゴミになっていくのです。では、なぜ誰も住もうとしないのでしょうか?
なぜ誰も借りようとしないのでしょうか?
今日は我が町の単純な数字で考えてみます。…人口です。
多分にもれず過疎化が進む我がまち津久見市。
1970年には33,988人の市民が…40年経った2010年には19,919人。
三分の一以上の人口が流出しています。
当時と比べ核家族化が進んでいることを加味しても、「四〇年前に住まいとして存在していた家」は確実に余ってしまう計算になりますよね?
「家は在っても人が居ない」
その現状が私の住む町にも当てはまっているんです。
余ってるんなら、貸してほしいな~。
…そう思いませんか?
と、後から知ったのですが、私のふるさと大分県津久見市。
市によって2008年から「空き家情報バンク制度」というものが行われていました。
空き家情報バンク制度のご案内
「売りたい」「貸したい」空き家はありませんか?
「売りたい」「貸したい」空き家はありませんか?
- 津久見市では市内に点在する空き家の有効活用を通じて、都市との交流や定住促進による地域の活性化を図るため、「空き家情報バンク制度」を創設しました。
この制度は、空き家の所有者と空き家を利用したいと考えている人を結びつける制度です。ご連絡をいただければ詳しい制度の説明を行った後、現地調査を実施し、空き家提供者の了解が得られれば登録を行い、ホームページ等で全国に情報を発信します。市民の皆さん、「売りたい」「貸したい」空き家がございましたら、下記の問い合わせ先までご連絡をお願いします。
- 1.空き家申込者は、必要事項を申込書に記入の上、市へ提出します。
2.市は提出された物件について、現地調査を行います。
3.申込者と協議の上、物件を台帳に登録し、ホームページ上に情報を掲載します。
- 4.利用希望者は、市へ登録する意思のあることを電話等で連絡します。
5.連絡を受けた市は、利用希望者へ登録申込書を送付します。
6.利用希望者は、必要事項を記入の上、登録申込書を返送します。
7.市は、利用希望者台帳に登録します。
- 8登録された利用希望者は、ホームページ上の情報のうち買いたい(借りたい)物件があれば、市へ物件ナンバーを記入した利用申込書と誓約書を提出します。
9.市は、利用希望者の登録を確認します。そして申込者に利用希望者の情報を提供します。
10.市から連絡を受けた申込者は、利用希望者への詳細情報の提供を了承します。
11.市は、利用希望者へ情報を提供します。
12.その後は、当事者間での交渉、契約となります。
おそらく1軒しか不動産屋さんらしきものが無い我が町にとって、この制度は有り難い…はずだったのですが、いまだに知られていないようですね。
…当然、私も知りませんでしたし。
http://www.city.tsukumi.oita.jp/soshiki/10/172.html
今から住まいを探す方、一度住もうとする地域のお役所のページ、見てみた方が良いかもしれませんよ!?
で、新たな引っ越し先を探す際にいろいろ観てみたのですが…空き家バンクを利用しようにもその制度自体が整備されていないようです。
では、どうやって探せばよいのか?今後そのあたりも考えていきます。