仕事にも種類があるように、道具にも種類がある

2017/05/28

日々雑感

全国を回っているとたまに珍しいものに出会います。
食べ物や景色だけでなく「道具」もまたその一つです。

石川県で出会った珍しい包丁。その名は「かわとり包丁」。

変な名前でしょ?実はその名の通り、皮をむくための包丁です。
石川県の鶴来打刃物。鶴来(つるぎ)の名の通り、剣(つるぎ)をはじめ様々な刃物を打っていた鶴来町。そこで唯一造られているのがこの包丁なんです。


そもそもは渋柿の皮を剥くために作られたそうですが…野菜や果物の皮を剥いて比べてみればよくわかるんです。

皆さんが使っているのは普通の包丁?それとも楽ちんにピーラー?
実際に使ってみて、私がオススメするのは一番右の「かわとり包丁」。


この包丁、ご覧のとおり手にスッポリ入るサイズで、指先を使ったコントロールもしやすいですし、軽いので全く疲れもありません。何より鋼がしっかりしているので、気持ちよく皮が剥けていきます。微妙な力加減が必要なサトイモの皮むきなどにうってつけですね。

イイでしょ?!この包丁。

もともと包丁には色々な種類があるんです。魚をおろすための包丁、刺身を引くための包丁、菜切り包丁、そして皮をむくための包丁。

もともと「道具」は様々な用途に合わせて造られていたものなんです。


欲しいですか?どうやら、もう数軒でしか販売されていないとのこと。
通販にも出ていないんですよ。残念ながら簡単には手に入らないようです。