文化財は「残したい」というココロで支えねばならない

2017/07/03

日々雑感

今年もまずはこの写真から。


今日は通天閣の日。1912年の今日、7月3日。初代「通天閣」が完成したことによります。
その後、第二次世界大戦にともない解体されていた大阪・通天閣が再建され、現在の通天閣は2代目なのだそうです。

通天閣は大阪…というより「関西のシンボル」の一つですね。そして国の登録有形文化財でもあるんです。

ところで「登録有形文化財」って?
私たちのまわりには、残してゆきたい風景がたくさんあります。
身近な建造物であっても、地域に親しまれている建物や、時代の特色をよく表わしたもの、ふたたび造ることができないものはかけがえのない文化財です。
この文化財建造物を守り、地域の資産として活かすための制度<文化財登録制度>が平成8 年に誕生しました。
登録有形文化財建造物は、50 年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制というゆるやかな規制を通じて保存が図られ、活用が促されています。
住宅や店舗、鎮守社、お堂などはもちろん、工場や駅舎、橋、トンネル、ダム、さらに石垣や煙突、火の見櫓やぐらなど幅広く数多くの建造物を対象としています。制度発足以来10余年が経過し、すでに8,000 件を超える建造物が登録され、現在も年間数百件の割合で増えています。
これからも、この制度を利用して、多くの建造物が保存され、まちづくりや観光などに積極的に活用されることが期待されています。

― 文化庁「登録有形文化財建造物のご案内」より
つまり50年以上経った、「地元の皆さんが残していきたいと願う」建造物なんです。

 だから通天閣も登録されているんですね。

本当に残していけるのであれば…大変よい制度だと思います。
ちなみに私の地元大分でも…


知る人ぞ知る「別府タワー」。こちらも登録有形文化財に登録されています。
何よりも、残したいと思う愛する気持ち。それが大切なんですね。