というわけで「竹」のオハナシです。
以前もお伝えしましたが、建築に使われる竹…奥が深いので、さわりダケを。
竹の種類も数多いのですが、古くから好んで使われてきたのは真竹(マダケ)。
中国原産とも日本に自生していたともいわれています。
肉厚で弾力や強度に優れているほか、他の竹と比べて虫がつきにくい(?)とも聞いたことがあります。
その他、孟宗竹(モウソウチク)、淡竹(ハチク =呉竹)といったところでしょうか?
建築や住まいでの用途としては、土壁の骨組み下地となる竹小舞、藁葺き屋根の下葺き材、床材や網代天井の材料になることもありますね。さらにはすだれや竹かごなどの室礼の素材としても。
身近にあり、入手も加工も簡単な素材として重宝されてきたわけです。
竹にちなんだ熟語も多いのですね。
- 「竹頭木屑(ちくとうぼくせつ)」…つまらないものでも、何かで役に立つかもしれないから粗末にしないこと。廃物利用すること。
- 「稲麻竹葦(とうまちくい)」…多くの人や物が入り乱れるように群がっているさま。また、何重にも取り囲まれているさま。
- 「胸中成竹(きょうちゅうせいちく)」…実行する前に予め成功のめどをたて準備を整えておくこと。
- 「竹馬之友(ちくばのとも)」…幼友達のこと。幼いころ竹馬に乗って、一緒に遊んだ友達の意。
さてさて、七夕の日。短冊に何か願いは込めましたか?
・・・誰かの大切な願い事が叶いますように。