2017年11月6日月曜日

見越しの松?神輿の松?
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♪粋な黒塀、見越しの松に…春日八郎さんの唄で有名な「お富さん」。


情景が目に浮かびますか?
実は「見越しの松」、私は「神輿の松?」って思っていたのです。

正しくは見越し。塀越しなどに見える松の木ですね。

こんなカンジ?
Blackboard Wall / 黒板塀(くろいたべい)
Blackboard Wall / 黒板塀(くろいたべい) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)


それよりも粋な黒塀。漆喰が好きな私はついつい黒漆喰を連想してしまうのですが、本来は板壁がそれにあたるようです。

お富さんの原作は歌舞伎の与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)。
「切られ与三」のほうが有名ですかね。

そしてその塀は板壁。
焼き杉に灰渋や渋炭(柿渋に灰や炭を溶いたもの)が塗られていたのです。


さて、柿渋は名前の通り渋柿から作られます。
柿を絞った液を発酵させ、熟成したもの。
豊富に含まれるタンニンが、塗られたものに防腐効果を与えます。

同じ用途では今ではオイルステインが主流になっちゃいましたね。
その黒は粋(いき)ではないでしょう。

そんな柿渋ですが、近年見直され、国内各地で生産されているようです。
また、「漆喰に柿渋を混ぜる」といった相談をいただいたことがあります。
漆喰は腐るものではないですから、あまり意味がないようです。
ほとんどが漆喰の主成分である消石灰に取り込まれてしまいます。

実験もしましたが、混ぜることによる優位性は…う~ん、どうなんでしょうか?

舞台となった玄冶店(げんやだな)は今の東京都中央区日本橋人形町。
有名な老舗料亭「玄冶店 濱田家」もここにあります。


ミシュラン三ツ星の高級料亭、一度は食べに行ってみたい憧れの店でもあります。
…フジテレビの人気アナ、ミタパンこと三田アナウンサーの実家だそうですね。