現代の名工 2020

2020/11/26

日々雑感

11月6日、今年も厚生労働省より各分野で優れた技能、業績を持ち、その道の第一人者とされる「現代の名工」に選ばれた方々が表彰されました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07714.html



「現代の名工」は1967年各界の技能水準向上のために創設されたもので、毎年秋に150名が選ばれています。様々な分野からの名工が選出されていますが、今年もその発表資料より、左官に関連する方々を抜粋してご紹介します。

今年は2名の左官さんが名工に選ばれました!!
お名前技能功績の概要
松本 次夫 さん日本古来の伝統工法や近年における珪藻土を使用したパターン仕上等あらゆる塗り壁工法に精通し、安積開拓者旧坪内家の復元左官工事を手掛け、明治時代の壁や、床の趣を復元した。なまこ壁の雷光模様を研究し簡易にする施工法を考案するとともに、従来の材料配合では耐久性が劣るため、特製材料を考案し半永久的に耐久性を高めるなど、卓越した技能を持っている。また、長年、技能検定委員やものづくりマイスターとして後進の育成に尽力している。
井上 良夫 さん京都特有の土壁工法、漆喰、大津壁等の伝統工法を習得、研鑽し、文化財等の復元では、試行錯誤の上で、忠実な再現に成功している。特に、漆喰の天井飾りは、材料である漆喰の色を合わせ評価を受ける。また、視野は広く、西洋建築様式の石膏マーブルの施工を手掛け実績を残す。その技能は、職業訓練校で、また、組合の講習会では若年技能者に対して熱心に指導にあたり技能継承に貢献。業界発展の為、また後進育成に鋭意努力している。

今年も左官の技術に秀でた方々が選ばれたこと、とてもうれしく思います。
ご紹介させていただいた左官のみなさん、そして他の受賞者の方々、本当におめでとうございます。