堺で発達した鉄砲を造る技術。その中でも大切なポイントとなるのは銃身。それはパイプの成型とねじを切る技術の結晶なんです。
丈夫なパイプと、正確でしっかり鍛造された強いネジ。その技術が花開いたのは明治に入ってからのことでした。
それが「自転車」なんです。
堺では外国から輸入された自転車を修理しつつ、やがて生産を開始。
堺は国内の自転車の半分以上を製造する街へと変貌しました。
と、いうわけで国内でも珍しい「自転車博物館」が堺市にはあります。
自転車の元祖といわれる発明品から産業革命のイギリスで大量生産されたもの。
様々な世界中の歴史ある自転車が展示されています。
見たことある!というものも。
懐かしい自転車まで。
材木店さんの運搬用自転車。これで配達してたのでしょうか?
そしてこの博物館では自転車で環境問題に触れています。
「自転車にのって環境を守ろう」との提案。
ラーメン1杯でどれだけ走れるか?(ラーメン1杯を約800kcalとして)
- 歩行者(60kg) 17.7km
- 自転車(80kg) 66.6km
- 乗用車(2t) 500m
- ヘリコプター(6t) 35m
- ジェット機(100t) 13m
必要となるカロリー(熱量)からの計算、とても面白いですね。
これにさらにCO2排出量を加えてみましょう。
人間1名を1km運ぶ際に排出されるCO2(NAVITIME)
- 自動車 173g
- 航空機 111g
- 鉄 道 19g
- 徒歩・自転車 0g
確かに。子供のころ、体力の続く限り、どこまでも行ける気がしてましたね。