杉玉 酒林

2021/12/13

日々雑感

この球体、なんだかご存知ですか?

杉玉(すぎたま)、または酒林(さかばやし)などと呼ばれます。
杉玉 奉納酒 奈良 大神神社
杉玉 奉納酒 奈良 大神神社 / Mixtribe Photo



杉玉(すぎたま)、または酒林(さかばやし)が何のためにぶら下げられているかというと造り酒屋さんが、「新酒がはじまりましたよ~」とお知らせするものです。

青々とした杉の葉が茶色く変わっていけば、お酒も熟成し始めた証拠。
毎年、新酒の際に交換されるのだそうで、
お酒の神様、奈良の大神神社さんから造り酒屋さんへ贈られるものです。

その杉玉にはもっと大切な意味があります。
必ず杉玉にこのような手紙が添えられているそうです。
志るしの杉玉

当神社は、古来より杉のお社ともいわれてきました。ご神体山の三輪山は千古斧を入れず、杉木で覆われ、ご神木となっております。三輪大神の神霊の憑依する象徴として、この杉葉で造ったのが「志るしの杉玉」です。杉玉は、「酒ばやし」「三輪ばやし」とも呼ばれますが、酒造りの安全、商売繁昌、子孫繁栄などを祈る「奇す玉(くすだま)」として、神棚や軒先に吊るし、鄭重にお祀りしてご加護をお受け下さい。

三輪明神 大神神社

造り酒屋さんのお守りなのですね。

ちょっとした飾りにもちゃんと意味があるのが我が国の伝統。
せっかくなら鉄筋コンクリートの酒蔵よりも、漆喰の蔵からお酒を。


ちょうど今、全国の酒蔵さんで杉玉が新しくなり、新酒が出荷されている時期です。
お鍋と一緒にお酒。いただくのが楽しみな時期になりましたね。

今年のお酒の出来はどうでしょうか?