現代の名工 2023

2023/11/26

日々雑感

11月13日、今年も厚生労働省より各分野で優れた技能、業績を持ち、その道の第一人者とされる「現代の名工」に選ばれた方々が表彰されました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36120.html



「現代の名工」は1967年各界の技能水準向上のために創設されたもので、毎年秋に150名が選ばれています。様々な分野からの名工が選出されていますが、今年もその発表資料より、左官に関連する方々を抜粋してご紹介します。

今年は3名の左官さんが名工が選ばれました!!
お名前技能功績の概要
𠮷村  誠 さん 東京駅丸の内駅舎保存・復元工事における駅舎中央部及びドーム内部の内装漆喰工事をはじめとした数々の施工現場にて発揮された左官業界でも、屈指の名人技と謳われる卓越した技能を有している。
 また、ものづくりマイスターとしての小中高等学校への派遣授業、ものづくり・匠の技の祭典での実演参加、左官技能インストラクターや現代しっくい施工インストラクターとしての後継者育成事業への協力等による業界へ多大な貢献をしている。
三枝 俊雄 さん 長きにわたり左官の道一筋に研鑽を重ね、各種工事で卓越した技能を有している。「漆喰塗り引き摺り仕上げ工法」を駆使して自然な模様を生み出した塀の復旧工事や、「漆喰鏝押え(しっくいこておさえ)仕上げ工法」「あらしもの仕上げ工法」等を用いた子午線塔時計台の仕上げでその技能は発揮され、時計台は地域のシンボルとなっている。
 また、伝統的工法や最新工法を取り入れた技能指導や、「ものづくりマイスター」「ひょうごの匠」として次代を担う子供達に技能体験の指導を行う等、後進技能者の育成に尽力している。
荒木 新勝 さん 左官専門工事業に従事すること四九年、常に技能の研鑚に努め、優れた技能と豊富な経験に基づき、後進の指導・育成に積極的に取組み、業界の発展及び技能士の地位向上に大いに寄与している。
 特に、漆喰塗工法、人造研き出し・洗い出し仕上げ工法等の幅広い技能及び伝統的な工法における左官技能は優れており、業界内でも高く評価されている。

今年も左官の技術に秀でた方々が選ばれたこと、とてもうれしく思います。
ご紹介させていただいた左官のみなさん、そして他の受賞者の方々、本当におめでとうございます。