杉玉(すぎたま)、または酒林(さかばやし)などと呼ばれます。
杉玉 奉納酒 奈良 大神神社 / Mixtribe Photo
杉玉(すぎたま)、または酒林(さかばやし)が何のためにぶら下げられているかというと造り酒屋さんが、「新酒がはじまりましたよ~」とお知らせするものです。
青々とした杉の葉が茶色く変わっていけば、お酒も熟成し始めた証拠。
毎年、新酒の際に交換されるのだそうで、
お酒の神様、奈良の大神神社さんから造り酒屋さんへ贈られるものです。
その杉玉にはもっと大切な意味があります。
必ず杉玉にこのような手紙が添えられているそうです。
志るしの杉玉造り酒屋さんのお守りなのですね。
当神社は、古来より杉のお社ともいわれてきました。ご神体山の三輪山は千古斧を入れず、杉木で覆われ、ご神木となっております。三輪大神の神霊の憑依する象徴として、この杉葉で造ったのが「志るしの杉玉」です。杉玉は、「酒ばやし」「三輪ばやし」とも呼ばれますが、酒造りの安全、商売繁昌、子孫繁栄などを祈る「奇す玉(くすだま)」として、神棚や軒先に吊るし、鄭重にお祀りしてご加護をお受け下さい。
三輪明神 大神神社
ちょっとした飾りにもちゃんと意味があるのが我が国の伝統。
せっかくなら鉄筋コンクリートの酒蔵よりも、漆喰の蔵からお酒を。
ちょうど今、全国の酒蔵さんで杉玉が新しくなり、新酒が出荷されている時期です。
お鍋と一緒にお酒。いただくのが楽しみな時期になりましたね。
今年のお酒の出来はどうでしょうか?