「こけら」と「柿」

2010/12/19

伝統素材

板葺きの屋根は、茅葺き(かやぶき)に次いで古い歴史を持ちます。

その中でも代表的なものがこけら葺き。

素材には檜(ひのき)、椹(さわら)、杉、榎(えのき)などの
2~3ミリ厚の削ぎ板が使われます。

こけら葺きの建物で有名なものは金閣、銀閣。
そして那智の滝でも有名な青岸渡寺さんの本堂など。
写真素材 PIXTA
(c) 風見鶏 写真素材 PIXTA



ところで、こけら葺きの「柿(こけら)」
柿(かき)と同じだと思ってませんか?

ところが、違う漢字なのです。
史実でも同じ漢字として使われているようなのですが、
��Sゴシックでフォントサイズを大きくすると…

伝統素材を伝承していくために

ほら、同じ木偏ですが「市」の字、
コケラがくっついているのに対して、カキは離れていますね。
だから元々は違う字なのです。

「コケラ」は8画、「カキ」は9画。

こけら葺きに、カキの木は使いませんものね。


さて、青岸渡寺さん、大みそかに備えた準備が始まりました。
写真素材 PIXTA
(c) やまのん 写真素材 PIXTA



三重塔と那智の滝のライトアップ。


TVゆく年くる年などで、年末の風物詩にもなりましたね。script_topilog,http://jss.afpbb.com/mbsv/sdata/medianewsdelivery/msnsankei/ameba/js/utf8/110060000/2a9e070f0ef2091eaa461a285905165c_1a7cd17aaef20547181c59cf7c07e966.js