何の写真だか分かりますか?
初夏の唐招提寺で撮った苔の絨毯です。
びっしりと隙間無く生えた苔。
普段は苔が生えると汚ならしく感じますね。
が、どうでしょう。とても不思議な風景。
私にはとても美しく感じられました。
「感覚」というものは養うもの。と誰かが言っていました。
有名な唐招提寺のこの風景、残し続けているのは
日本人にはコレを美しいと感じる心があるからに違いありません。
そして、そのことをさらに考えさせられたのは
鑑真和上廟の瓦土塀。
息をのむ美しさ?ボロボロ?
見た人の感覚によって様々な印象を持つことでしょう。
傷んだ土塀をすぐには修復せず、残していること。
…考えずにおれませんでした。
伝統というものは伝承、そして革新だと思っていますが、
心を受け継いでいくことも伝統を伝承するために大事なことですね。