樹木には必ず枝が生えますね。
それを切り出して、木材として使う際に
枝があった場所には節(ふし)が残ります。
ところが、キレイな節として残る部分は、最後まで枝が残っていた部分。
逆に、日があたらなくなり枯れ落ちてしまった枝があった部分は
木の細胞がちゃんと繋がっていないため、節が抜け落ちてしまうことがあります。
それが死に節。
板壁の節穴(ふしあな)、同様の理由で出来るわけですね。
じゃあ死に節がある木材は使えない?
そんなことはありません。
その際には穴と同じ大きさに削った木を穴に埋め込みます。
それを「埋め木」といいます。
また埋め木は、
ほぞ穴が空いていた古材を再利用する際にも行われる伝統技法です。
だから、先日紹介した元興寺さんの小屋束(こやつか)でも
使えるものはしっかり使う。
これが日本に循環型社会があったことのあかし。
誇らしいですよね。
さらにコチラは匠の技。
床柱の節にに施した埋め木です。