毎年、渡り鳥の季節になると「まさか今年も?」と
落ち着かない気持ちになるのが鳥インフルエンザ。
口蹄疫と闘った南九州の牧畜農家さんと同様、
石灰に携わる業界もやっと一息ついたところでした。
が・・・
起きてしまいました。
上記記事が本当であるならば、ある意味自然のもたらした猛威ですね。
現在、全国各地の石灰会社は一粒でも多くの消毒用石灰を供給しようと
一生懸命に努力を続けています。
消石灰は消毒専用に生産されているものではありません。
漆喰の原料になるのはもちろん、
田や畑の酸性の土壌を中和したり
ゴミ焼却場で発生する有毒ガスを無害化したり
IC工場などで洗浄に使われた水を浄化したり
サトウキビから黒砂糖を作るときに使われたり…
大量に一気に使われるものではなく、
決まったところへほぼ決まった量。
そして、決まった時期に使われているものです。
が、今回のような「災害」においては瞬間的に大量の供給が求められます。
毎夜、山積みになる消石灰。
写真の一群で30トンくらいでしょうか…翌朝には無くなります。
沢山売れば儲かるのが商売の世界ですが、
許容を越えた量を作り続けることは当然マイナスとなるのです。
石灰会社の努力は金儲けの為ではなく、社会に貢献するため。
少しでも被害が広がることを抑えるお手伝いのために
各社、無理をしてでも供給し続けています。
間違っても「いいねえ、儲かるでしょう?」などと云わないでください。