美味しい季節が続いていますが…
牡蠣が減少してきている!?
あくまでも野生の牡蠣のことですね。
我々が普段口にしているのは養殖のものですから…。
美味しい海産物。
守るためには海の自然だけではダメなコト、ご存知ですよね。
海に流れ出る様々な栄養分。
プランクトンを育み、食物連鎖で海が豊かに。
そのためには山から守っていかねばダメなのです。
さて、その牡蠣。かつては貝殻が有効利用されていました。
全国各地で牡蠣をはじめとした貝殻を焼いた
貝灰(かいばい)が作られていたのです。
使われた貝はハマグリ、アサリ、カキなどなど多種多様。
食べて捨てられる貝殻も当然使われていたのです。
(c) とも太郎 |写真素材 PIXTA
時折、文化財修復などで貝灰を探す方から問い合わせをうけることがあります。
実は今では手に入れるのが難しい?大変希少なものになっているのです。
製造者の方もごくわずか。
なんとか、それを取り扱っている問屋さんなどを紹介するようにしています
また、近年の修復では、文献をもとに牡蠣灰を探しているケースがありました。
が、残念なことに、左官に使えるものは現存していなかったのです…。
造る方がいなくなったための失われた素材となってしまいました。
近年、ホタテの灰を使って作られた漆喰もあるようですが…。