養蚕とは

2011/03/06

伝統素材

先日、「切り落とし造り」を紹介しました。



これなら養蚕を行う二階の部屋にも光が届きますね。

「養蚕」…おかいこさんです。
桑の葉をカイコに食べさせ、それが作る繭(まゆ)を絹糸の原料にするのです。
モスラが吐く糸。といえばわかりますかね?

だから養蚕農家が多かった北関東とその周辺ではこの形の民家が多いようです。





と書いたところ、ご質問をいただきました。

 養蚕ってナ~ニ?

これだけでは不十分でしたか…。

「絹」「きぬ」「シルク」…原料が何だか知らない人も多いのですね。
では簡単にご説明。

素敵なシルクのドレスも、まず絹糸が織られて作られます。
そして絹糸を作るには…

1)桑の葉を用意する。
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2)おカイコさんに食べてもらう。
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3)スクスクと成長するとお蚕さんが繭(まゆ)を作ります。
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4)沢山飼って沢山繭を作ってもらいます。
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5)熱をかけ、中の蚕を殺し、繭から糸を紡ぎます。
6)生糸(きいと)の出来上がり。


…気持ち悪い??

しかし、コレが弥生時代から我が国に伝わったといわれる
養蚕(ようさん)から絹を手に入れる方法です。
紀元前3000年の中国から現代にいたるまで、
「絹」であるからには必ずカイコが吐いた糸を使っています。

カイコがいたからこそ「シルクロード」での交易が栄え
文化が成熟していったわけです。

これこそまさに「伝統素材」。
気持ち悪いと思った方はナイロンの服でも着たらどうでしょうか?

我々の生活は食糧以外にも
様々な生き物の犠牲の上に成り立っているのです。