放置民家に住もう その5

2012/02/16

古民家鑑定士 放置民家

「放置民家」第五夜です。
やっとこさ「放置民家」でネット検索にヒットし始めましたね(笑)

ネットでひっかかろうが何だろうが関係ないのです。
放置民家とは「家主にホッタラカシにされている住まい」のこと。
私が勝手にそう呼んでいる空き家のことです。




数日前から「ウチの近所にあるよ~」とメッセージも入り始めました。
ありがとうございます。

でしょ?! あるんです。
過疎が進む田舎には放置民家がいっぱい。

そして、誰も住まないので数年で腐っていくんです。
家って面白いもので、人が住んでいればそれなりに古くとも大丈夫。
ところが、築10年くらいでも数年住んでいなければ朽ち始めてしまうんです。
そうなったらもうそのままでは、誰も住みたがらない。

生活感が無くなる…というより「生活する場所」には見えなくなる。
という印象を受けています。

「再生」してやるほか無くなるんですね。


写真;UDのハッピーリフォーム

で、再生できないままの住まいが放置されています。
おそらく持ち主の方々にも「お荷物」になってるんです。

そうなる前に…貸してくれないかな?というのが私のオハナシ。

色々と聞いてみるとですね…
 「そのうち誰かに貸そうかと思っていたが…(そのまま)」
 「売るに売れなくて(売りたくなくて)…(そのまま)」
 「とりあえずお金を作って修繕してから貸そうかと…(そのまま)」
といったケースが少なくありません。

積極的に貸したいわけでもなく、それだけの需要もない過疎地域。
そこでは「そのまま」の民家が今も朽ち果て続けているわけです。

…だったらタダでも貸してくれればいいのに(笑)
それが嫌だから朽ち果てさせているんでしょうけれど。