左官のワザ、塗装のワザ

2012/05/29

ブログ

先日参加した勉強会。
私も講師の一人としてオハナシさせていただきましたが…

「おおおっ」と感心したのが
左官の擬木の技術とエイジングペイントのコラボレーション。

見てください。木目やレンガの目地など…
とてもモルタルで成形されたものとは思えない技です。



ここに色を付けるわけですが…ただ塗るんじゃ面白くない。
塗装も本物らしく「エイジングペイント」です。

ディズ○ーランドなどで見たことがありませんか?
モルタルで出来た、本物としか思えない木や岩など。
それらには「風合い」が生きているんです。

で、実際に塗り始めたところ。



講師の一挙手ごとに参加者の皆さんの視線が集まります。
何も考えずにボーっと見ていると、壁がだんだん化けていくんです(笑)



で、なんだかんだが終わった状態がコレ。
もうモルタルに色を塗ったもんだなんて思えません。



素晴らしい技術ですね。
講師の方のオハナシの中にはなるほどという発見も。

こんな技術が求められる背景には、
テーマパークや店舗デザインなどの商業利用だけでなく
「景観保存」の目的があるんだそうです。
古い街並みを極力残すために、あえて古びたものを新しく創る。

ステキな発想ではないでしょうか?