最近、節穴(ふしあな)って見ることが少なくなりました。
それよりも「節穴」というものをご存知ない方もいるかもしれません。
樹木には必ず枝が生えますね。
成長した木を切り出して、木材として使う際に
枝があった場所には節(ふし)が残ります。
ところが、キレイな節として残る部分は、最後まで枝が残っていた部分。
逆に、日があたらなくなり枯れ落ちてしまった枝があった部分は、木の細胞がちゃんと繋がっていないため、節が抜け落ちてしまうことがあります。
それが死に節。その穴が節穴。
じゃあ死に節がある木材は使えない?
そんなことはありません。
その際には穴と同じ大きさに削った木を穴に埋め込みます。
それを「埋め木」といいます。
また埋め木は、ほぞ穴が空いていた古材を再利用する際にも行われる伝統技法です。
だから、飛鳥、奈良、平安…昭和にいたる様々な木材が共存している奈良・元興寺さんの小屋束(こやつか)でも、このとおり。
使えるものはしっかり使う。
これが日本に循環型社会があったことのあかし。
誇らしいですよね。
さらにコチラは匠の技。
床柱の節にに施した埋め木です。
では節穴を見なくなったのは?
節穴が出来ない木材を使っていることが多いからですね。
何故でしょうか?
知りたい方は「木のソムリエ」に聞いてみましょう。
11月10日(土)、
木を学ぶプロジェクトというイベントが福岡県八女市で開催されます。
参加希望の方は福岡県木の住まい支援協会さんへお問い合わせ下さいね。
http://www.kozai-fukuoka.com/