四角四面の世の中で

2012/11/03

日々雑感

さて問題です。

ハンカチのカタチは?


正方形ですよね。ビシッと真四角。
麻や綿、ガーゼやタオル地など生地も様々ですが、真四角。

実は理由があるんだそうです。
国王ルイ16世時代の18世紀のフランス。当時とても高価だったハンカチーフ、それはファッションの一部だったそうです。で、当時のファッションリーダーだったのがマリー・アントワネット。
王妃の願いによって国王が「ハンカチは四角」という政令を定めたんです。

それが現代まで伝わってきたんですね。
それも伝統。面白いものです。


ちなみにハンカチの起源ってご存知ですか?
handkerchief =hand+kerchief =手のカーチフという意味です。
平たく言えば「手ぬぐい」と同じことですね。

ネッカチーフというものもありますよね?
それは
neckerchief =neck+kerchief =首のカーチフ。
私たちの祖先は手ぬぐいを首に巻いていたわけですが(笑)


ちなみにカーチフとは頭を覆う四角い大きな布。ヨーロッパの農耕地域の民族衣装などで多くみられます。バンダナはその小さいものと考えてよいみたいですね。
Woman in Belgian Field (LOC)
Woman in Belgian Field (LOC) / The Library of Congress


どうでしょう?布1枚にもいろんな伝統があるんです。

ちなみにハンカチのことをロシア語ではносовой платок
…鼻拭きという意味です。寒い国だからでしょうね。

今日11月3日はハンカチの日。それにまつわる伝統のオハナシでした。