倒れても直せるのが伝統建築

2013/01/24

古民家鑑定士

古い建物が多く残される、京都。
昔からの建物も数多く残されていますね。

そのせいか「地震が起きない」イメージ、持っていませんか?


私もそんなイメージを持っていたヒトリなんですが、実際には1830年、左京区を震源とするマグニチュード6.5の直下型地震に見舞われた歴史があるんです。ただ、それ以降「大型」の地震が起きていないので、そんなイメージが先行しているのですね。

以前、京都大学防災研究所から出された警告は「京都市南部を中心に、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる可能性がある」 とのこと。

歴史を遡れば1596年には慶長伏見地震。
その際に伏見城の天守閣が大破した記録も。
…決して地震が起きないのでは無いんですね。

けれども、驚くべきは残される歴史的建築物の数々。

たとえば京都で最も古いとされる京都・太秦の広隆寺さん。

弥勒菩薩半跏思惟像や聖徳太子を祀っていることでも知られていますね。
その中で最も古い講堂は平安建築のひとつ。


残っているのが不思議ではないですか?

壊れても直せるのが我が国の伝統建築。1000年を越える木造技術は伊達じゃありません。倒れても、潰れても、再度使える素材を使って元に戻せるんです。

・・・これがコンクリートだったら?鉄骨造だったら?

興味を持った方は「古民家鑑定士」の資格取得や楽しく学ぶ「古民家検定」などへの挑戦をオススメします。