柿の日に屋根のオハナシ

2013/10/26

伝統素材

柿が熟してうまい時期になりました。



柿といえば有名な正岡子規の句が思い起こされます。

 柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺

季語は柿なんです。季節は晩秋。ちょうど今日、10月26日に読まれた句なんです。
だから今日は「柿の日」なのだそうですよ。

ところで、この違いが分かりますか?

「こけら」は

屋根葺きの「柿葺き(こけらぶき)」
劇場の「柿落とし(こけらおとし)」

などにつかわれるように「木の破片」を表します。木の板で葺いたこけら葺き。工事の最後に木片を払い落すこけら落とし。カキとコケラ…よく似てますね。でも同じじゃないんです。

書き順も違うんですよ。カキは九画。コケラは八画。
詳しくは以前のブログで。 http://blog.denden-kyokai.com/2010/12/blog-post.html

ちなみに柿(かき)の書き順…オトモダチのいるウラハラ★藝大の動画がありますので、色んな味を想像しながら観てくださいね。

日置恵教授のおいしい書道